顔を洗ってから、朝食をどうしようか考える。久々の朝マックで・・・と思ったが、やっぱりそれでは物足りない。せんべい汁を食べようと、中央卸売市場に向かう。今日は朝からとても暖かい。
駐車場を出ようとしたとき、横からクルマが近づいてきたので、道を譲る。前のクルマが道路を右折した直後、「ボコッ」という音がした。うわ~、なんか踏んだかな?と思ったら、軽自動車が接触しており、進行方向と逆向きになっていた。あの時譲らなかったら、自分が・・・
中央卸売市場は本日公休日という看板が出ており、急きょ中止し、またしても八食センターに向かう。
朝からにぎわっている |
せんべい汁 |
大船渡にも、観光客が戻ってきてほしい・・・
その後、八戸港へ向かう。市内では特に目立った被害は見当たらなかった。
苫小牧行フェリー |
港湾施設にもほとんど被害は見られない |
地盤も沈下していない |
名前の通り、鮫の置物が! |
勝手に日本のモンサンミシェルと名付けました。満潮でもいけます。 |
周囲は自然公園の特別地域 |
立派な社殿 |
昭和の津波記念碑。茶色の板は船のスクリュー。 |
津波襲来時、神社周辺はすべて水面下に沈んだこと。がれき撤去は市職員をはじめとする300人が片付けたこと。自分の安否を気遣った連絡がたくさんあったこと・・・
大船渡で働いていると告げると、神主さんの友人の奥さんがいまだに行方不明であると告げられた。最近、一斉捜索が改めて行われたが・・・
引続き、海岸線をたどる。途中、展望台があった。
日本離れした風景 |
土産物コーナーに行くと、サバップルの張り紙はあるものの、モノが見当たらない。後で店員さんに聞こうと思い、うろうろしていると、超絶不気味な携帯ストラップを見つけた。一つ入手したので、ほしい方に差し上げたい。
会計の際にサバップルのことを尋ねると、なんと本日は売り切れ!
仕方ないので、昼ご飯に地元特産の「階上そば」を選ぶ。
ちょっとのびてたかも |
断熱ボードで作られた犬小屋が売ってました |
違うものを買い求めようと店内に入ったら、なんとキャンセルがでて1つ余ってる!
噂のサバップル |
道の駅で観光ガイドを入手したので、まずは津波記念碑へ。
今までのとまったくイメージが異なる |
灯台をイメージしたフォルムで、土台の水色の部分は津波をイメージしたものと思われる。一部塗装がはがれているものの、垢抜けたデザインは街のシンボルにもなりうる。津波を押しのけ、新しい未来を築くという雰囲気がする。
南下すると・・・
大船渡ではなく小舟戸(こみなと) |
小さくても、地域住民の愛情を感じます |
津波石。文字はほとんど読めなかった。 |
大明神の由来になっている赤(べご)石 |
海版 「堺」という字が彫ってある |
ぽつんと置いてある |
この橋を渡ると・・・岩手県 |
そびえたつ防潮堤の陸側に建つ昭和三陸津波の記念碑 |
種市を防御した巨大防潮堤 |
ほぼ満潮時に撮影した。下がっていないのはうらやましい。 |
海が間近に迫る駅 |
市役所も、不思議な形をしたアンバーホールも、何もなかったように平常と変わらない姿を見せていた。しかし、港に出向くと、防波堤に近い建物は多数破壊されていた。
港には多くの釣り人たちが |
WRCのモンテカルロを彷彿させる、岩と崖に挟まれた、曲がりくねった道を行く。ブラインドコーナーが多く、やや危険。
30分ほど走ると野田村に到着した。もう何も見えなくなってしまった。しかし、ぼんやりと被災している様子やがれきの山が見えた。
途中、岩泉町にある三陸鉄道の小本駅に寄る。クリスマスのイルミネーションがとてもきれいだった。
カーナビでは、宮古から106号線を経由するよう案内したので、盛岡方面へと向かう。
途中にあった湯ったり館で一風呂あび、またしてもひっつみを食べる。
あ~、横になって寝たいな~と思ったが、まだこの先90㎞もある・・・
遠野に抜ける峠道はタイト+シカ。
そして、遠野の街にでて、漆黒のイーハトーブを住田に向かう。
岩手の沿岸北部と南部の違いを考えた。同じように津波被害を受けているが、決定的に違うのは地盤沈下の有無。
あとで国土地理院のホームページに掲載されている地殻変動量(暫定)を見ると、北部ではほとんど変動がないものの、南部、大船渡では80cm近く沈降している。実際、沈降が原因で岸壁や街の低いところでは、すぐ水浸しになってしまうし、がれき撤去や今後の復興に大きな支障となる。
国土交通省の試算では、1.2mと一番沈降した牡鹿半島では、元の高さにもどるまで9900億年かかるらしい。地球ができてからよりも長い時間が・・・