外は穏やかに晴れており、天気予報でも今日は暖かいと報じられている。パンを買い忘れていたので、インスタントのワンタンを食べた。
フロントで「代引きの荷物が来てますよ~!」と告げられる。先日、ネットで頼んだ山口弥一郎著の「津浪と村」だが、書店からの連絡もなく、少し焦る。あやしい本ではないことをアピールするため、その場で開封しておく。
ベースキャンプの近所の機械やさんが展示会をやっているとのことで、少し覗きに行く。
林業にたずさわる者なら誰でも知っているメーカーのテントが並び、チェーンソーや刈り払い機がたくさん並べられている。中には既に売約済みのシールが張られたものの。
当然、一角には杣遊会のブースがあり、フクロウの置物などが展示されている。
丸太が切られています |
その後107号を南下し、日頃市から五葉山方面へ向かう。
日頃市の集落はいつもまろやかな雰囲気を漂わせており、永住したくなる。
五葉温泉手前には、かなり大きな多目的ダム、鷹生(たこう)ダムがある。
でかい |
ダムから下流の集落を望む |
五葉温泉の手前にダム管理棟があり、展示スペースもあるそうだが今日は閉館。
引続き、峠に向かってクルマを走らせていると、ウシさん発見!この辺りでは放牧が行われている。大船渡には本当に何でもそろっている。
大自然で放し飼い |
対向車と2台ほどすれ違うと、釜石市との市境、赤坂峠に到着。標高700m超で、空気が冷たい。
市境 |
山小屋に薪持ってってください看板 |
登山道入り口と五葉山神社の一の鳥居(?) |
五葉山はこのあたりでは最高峰で、標高1,351m。いつか登ってみたいが、今日はやめておこう。寒いし。
釜石に向けて下り始めたすぐのところに、「もりの学び舎 悪路 3.8km」と書かれた木製の看板を見つける。すっかり悪路マニアになっているので、まぁこの先、人はいないだろうなぁ~と踏んで未舗装路を行く。
これ森林公園ですから |
ここは、県営大窪山森林公園のビジターセンターになっており、シティーハンターという漫画にでてきた海○○に似た管理人のM氏に出迎えてもらう。開館は5月から11月なので、今日を逃していたら訪問できなかったかも・・・
ちなみに、三重県でも2つ森林公園があるが、どちらかといえば都市型の公園っぽい感じがするので、ここのありのままの自然っぽい感じには正直驚く。こんないい雰囲気のところが三重にあったら、毎週渋滞するだろうな・・・
県営施設とはいえ、今は指定管理者が定められており、気仙地区森林組合が運営を担っている。
森林整備のことや、この館の運営のことなど多岐に渡って話を伺った。
前から気になっていた、田んぼの畔みたくなっている山は、聞いたことがあるが今が失念したとのこと。
前から気になっている山 |
他にも、三重大学の人が来たと話され、あ、それ母校です!とカミングアウトする。
他にも、ヒノキがないと思っていたら、昔はヒノキがあり、南部藩と伊達藩で奪い合いになったと教わった。いまでも「桧山」という地名として残っている。
M氏と震災の話題になった。組合の三陸支所が被災したこと。自らの友人のこと。趣味のこと・・・
切なくなるような話も出てしまった・・・
ここでは、定点で写真撮影が行われており、季節の変化がわかるだけでなく、紅葉のタイミングが年によって異なることも分かった。去年に比べて、今年は秋の到来が早かったそう。
館内の様子 |
結局、閉館時間直前までお邪魔してしまった・・・
玄関先のラックで「岩手の林業」なる冊子を発見し、森林組合の会報とともにあるだけもらってくる。
ちなみに、岩手の林業は月刊誌。
外はいつの間にか雨模様となっており、霧も立ち込める山道を下る。
途中、夏虫のお湯っこにより、冷え切った体を温めつつ、早めの夕食にする。
五葉温泉以外の場所で初めてひっつみを食べるが、具が微妙に違っているような気がして、オリジナリティーを感じる。
戻りがてら、マイヤで「いそべ」なども含めた買い物をし、ベースキャンプ前のスタンドで給油。
不思議というか、いい雰囲気というか、給油後にスタッフの方とのお話タイムがあるようだ。入った時はブースが埋まっていたが、どうも給油が終わっている車もある。三重ではF1のように給油即ピットアウトだが、ある意味憩いの場になっている。私も給油後に少し憩った。