2011年11月6日日曜日

#18 生活再建

最近、テンションが高すぎてよく眠れていない。

今日はチーム浜松が6時半から荷物の積み込みを始めるということで、6時過ぎに起床する。
コテージは2段ベッドで、合宿ムードがたっぷり。昨日使った皿を洗ったり、シーツを外したりして、部屋を後にする。

昨日にぎわっていた広場は、今日もすでににぎわっていた。チーム浜松謹製のミニうなぎ丼や豚汁をいただき、Y先輩とお供のY君と一緒にコンビニに出かける。

出発直前、なぜか同じ課にいるCさんとばったり出会う。東京都板橋区から派遣されているが、ここのコテージで暮らしているとのこと。今日は別の宿泊施設に引っ越される予定。

Y先輩は初めての大船渡訪問と伺ったので、茶屋前通りや金色堂、解体中の船などを案内する。

コンビニで用をすませ、赤崎漁村センターに出向き、チーム浜松の支援物資の陳列を行う。
しばらくしてから、昨日とは違ういでたちの浜松のメンバーがやってきた。法被にパッチ、地下足袋で凧揚げの準備万端である。
今日は適度な風があり、大きな六帖凧が赤崎の空に舞う。
つづいて、もう一枚大きな凧が。
子供たちには、小さい凧が配られ、イラストを描いて早速凧揚げに興じている。
ポッター君は大凧に挑戦
今日は昨日とは打って変わって肌寒く、一枚多めに上着を着込む。しかし、スーパー晴男のY先輩のおかげで、昨晩降った雨は、なんとか持ちこたえている。
そのあと、六帖凧が墜落するハプニングが・・・けが人や事故がなくてよかった!

広場の片隅には、津波記念碑がある。先日見つけた蛸ノ浦と同じ昭和三陸津波の後に建てられたものだった。
裏面には、朝日新聞社からの義援金の残を利用して建てられたこと、赤崎村(現大船渡市)内の5か所に設置されていることなどが記されていた。

支援物資の配布もひと段落し、後片付けをする。地元の方で、県の沿岸振興局の名札を付けているスタッフを発見。伺うと、津波に被災した方を優先的に採用している緊急雇用対策で雇用された臨時職員の方だった。

午後から、陸前高田の仮設住宅に向かう。
途中、魚市場横のスタンドでコンボイの給油を行い、海岸沿いにクルマを進めるが、激しく浸水した地点が連続する。車高の低いクルマならアウト・・・
フロントウィンドウを雨粒がたたき始め、高田についたころには雨になっていた。

仮設住宅にお邪魔したのは、過去も含めて初めてのことである。しかも、お昼をご馳走になってしまった・・・
手作りの赤飯に助六、お味噌汁をいただく。特に白菜の漬物が絶品で、持ち帰りたくなる。
久しぶりにおふくろの味!
こちらに来てから、支援されるばっかり・・・

仮設住宅の隣にある建設会社の作業場をお借りして、支援物資を陳列する。
ここの建設会社の社長は、高田の「復興の湯」の主催者である。いくつかお話を伺い、震災直後、10日ほどお風呂に入っていなかった方が、入浴後ピカピカになって観音様のようであったとか、当初は近くの沢で汲んだ水を使っていたとか、仮設住宅にお住いの方と各地からの派遣職員、復興の湯関係者で大懇親会を開催したなど・・・

今は、新たに温泉を掘削することを計画されており、全国にいる引きこもりの若者をよんで、ボランティアの経験をしてもらいたいなど、夢が膨らんでいる。温泉計画については、元気いっぱいのAさんもかかわっており、なんとなく話が加速しそうな気配を感じ、そのバイタリティに驚いた。
もう、前に進むストーリーが始まっている。

今、自分の身の回りにあるもの、例えば服にしても文房具などにしても、いきなり全部そろったわけではなく、何年もかけて徐々に買い揃えたものである。とくに音楽CDはその典型である。まだ手元には、中学2年生の時に生まれて初めて買ったEnyaのCDが残っている。もちろん聞ける。
9月に紀宝町へボランティア活動に行った際、家主さんにサインをいただこうとしたら、書くものがないと伝えられたことがあった。正直、自分の質問の無遠慮さに恥じた。

津波や洪水など、水によって流されてしまう災害では、最悪の場合今まで蓄積してきたものがゼロになってしまう。耳かきや爪切りといった細かなものから、長年積み重ねてきた思い出まで・・・
失われてしまったものは、お金で解決できるものもあれば、二度と取り返すことのできないものもある。

遠くない将来、仮設住宅から移らなければならない時期が来る。その時に備え、今はいろいろな意味でリソースを蓄える時期なのだと思う。

浜松行4t、空の10t、マイクロバスは一足先に高田を後にし、樋口氏、Y先輩と3人が残る。
配りきれなかった品を再度梱包するが、仮設住宅にお住まいの方が積極的に手伝ってくださり、結構早く作業が終了した。

そして、またコーヒーをご馳走になり、樋口さんが思い描く12月のイベントについて簡単に意見交換。
無事の帰宅を祈りつつ、次回も足手まといかもしれないが、絶対に食い込みたいと思う。

夜はいつも通り五葉温泉に出向き、ひっつみを食べる。