電話をしたり、身支度を整えたりして、小雨の降る中ベースキャンプをを出る。
昼御飯を食べに、前から行きたかった「まるぜん」に向かう。盛街道こと国道107号線沿いに新装開店した店は、もとは大船渡の中心部にあったそうだが、津波により被災し、移転したとのこと。
店の前では待っている人たちがいて、大盛況。前の組が店内に入っていったのに続いて、丸椅子で待っていようと思ったら、相席を進められたので遠慮なくのめりこむ。
女性3名のグループと相席になり、少し言葉を交わす。
ふと、斜め向かいの方が「岩手県ボランティアセンター」の名札を付けていたので、いくつか質問した。地元在住でボランティア活動に勤しむ方、3月11日の出来事を契機に、地元の一大事に尽力すべく職を辞し、大船渡に戻られた方、そして北海道から長期にわたって活動に参加されている方・・・
地元を愛する強い気持ちがあるからこそ、他の地方の人たちを引き付ける力にもなっているような気がする。
街は、半年前は県外ナンバーであふれていたこと、飲食店がほとんど開いていなかったこと、今も片付けや写真洗浄などのニーズがあること・・・まだまだ知らないことがたくさんある。
自分の出身や職務などを話しているうちに、サンマの話になった。北海道、三陸、そして三重での食べ方、それぞれ独自の文化があることに気付いた。北から南へと回遊するさんまにちなんだネットワークが築けそうな気がしてきた。
注文した天ぷらうどんは、濃いめの汁にエビの天ぷらが一つ。
みんなおいしいと言っていたが、もちろんおいしかった!
そして、本日のメインイベント、「3鉄まつり」に向かう。盛駅前は、テントが数張。いつもと違う雰囲気に心躍る。
まず、お目当ての岩手開発鉄道ブースに向かう。デッドストックの切符、キーホルダー、マグカップ、ダイアグラムなど手当たり次第買ってしまった・・・
そして、最近ツイッターで相互フォローされているAさんはみえますか?と尋ねると、ああっ!お互い初対面!
ツイッターからリアルに出会うことがあるとは思ってもみなかった。
その後、構内に展示してある三陸鉄道の車両を見学。マスコット「さんてつくん」が出迎えてくれる。
フォルムは某県のごみゼロキャラクター「ゼロ●」と酷似 |
「釜石」の行き先表示が切ない・・・ |
特産「ころ柿」のすだれ |
写真は、東北への石油輸送列車や、三陸鉄道の車両が盛岡まで検査のため回送されるシーンなどマニア垂涎のものから、津波で被災した施設、盛駅の浸水状況、岩手開発鉄道の復旧の様子など、心打たれるものもたくさんあった。また、全国のファンから贈られた超絶うまいイラストも。
写真を見る限り、ほぼ新規路線の建設に近い状態だった。8か月弱で運行再開にこぎつけた各位のすさまじい努力に敬意を表したい。
そして、三鉄クレープを食べる。売り上げの一部と、店側から三陸鉄道に寄付が行われる。
かもめのチョコが三陸っぽい |
快く応じていただきました(^^)v マジで! |
機関車側面の椿マークに地元愛を感じる。 |
雨用との違いは、ばねの部分がゴムで覆われていることと、おそらく拭き取りゴム部の質が違うのだと思う。郷に入れば郷に従え。
雨が止まないので、リアスホールの図書館に再度向かう。
エントランスで「水上さん!」と声をかけられ、「えっ!」と思って振り返ると、税務課のFさんの娘さんだった。なにやらこの街に溶け込んできたような感じがして、少しうれしくなった。
昨日に引き続き「三陸津波誌」を読む。しかし、ちょっと眠くなってうたた寝・・・
目が覚めてから再度読み始めると、しばらくして職員の方から「閉館時間ですが・・・」
えっ!そんなに寝てしまったのか!と思ったら、土日は17時まで。禁帯出のこの本、はたして読み切れるのだろうか。
少し早かったが、晩御飯を食べにKojikaへ。奥さんに、「ちょうど店を開けたばっかり」とナイスタイミング。前から気になっていた「フルーツカレー」を注文する。
最近、三重の管理栄養士(?)から野菜が少ないと指摘が入るので、ミニサラダも合わせて注文。
くだものがいっぱい! |
途中、たぬきを轢死させそうになり・・・
レストラン閉店後の畳部屋は、数名がごろ寝するという退廃的な空間になっていた。
霧が立ち込める盛街道をベースキャンプへと戻る。
パソコンを開いてFacebookやTwitterを見ていたら友達リクエストが。やった!初めての大船渡の友達だ~っ!わーい!