2014年10月31日金曜日

#644 inside Kesennuma 2

週末と交換してほしいくらいの好天に恵まれる。三寒四温ではなく、三温四寒な今日この頃である。いつものように準備して、いつものように出勤する。

土木事務所のY氏から送られた図面のチェックと電話でのやり取り、昨日来の作業を進行させるが、他の業務も手掛けたいのでササッと終わらせたいところだが、なかなかそうも行かなかった。別件で治山班のM技査とも電話でやり取りする必要もあり、前に作業が進まない。
超秋晴れの非ライブカメラA
一つ抱えていた仕事を、K氏に依頼することにした。そしてH主事から、Iという施工予定箇所の基準点のことを聞かれたが、測量の報告書を確認してほしいと伝える。最近、こうやって人に仕事を頼んでいるが、業務の均等化という意味では良いだろうと、独りよがりに納得する。
K氏の協力もあったおかげで、無事に望んでいた作業が完了する。

帰宅し、小包を受領する。いつも支援物資を送ってくださるカントクからだった。まずパッケージから楽しむが、今回はシンプルだった。そして、開梱して抱腹絶倒する。
今回のヒットはヤッターめん
逆輸入的な南部せんべい
そして、大島のO氏から仕事が終わったとの電話が入り、合流ののち、磯やで懇親会となる。金曜日だったが、店は比較的静かだった。
この街のこと、仕事のこと、将来のこと。少し自分の置かれた環境について話をすると、O氏はかなり憤っていた。ただ、それが事実であり、現実でもある。

話題に尽きないままに終船の時間を迎える。タクシーでエースポートへ向かうO氏を見送り、ベースキャンプへと戻った。

2014年10月30日木曜日

#643 気仙沼名物

昨日と変わって、暖かないい天気である。この天候が永遠に続けばよいのにと、心から願う。いつものように準備して、いつものように出勤する。

火曜日にH主任主査より作成依頼のあった資料を作成する。かなり手間がかかってしまうが、試算用ファイルなどを作成しながら、粛々と作業を進める。そして、Hという施工箇所の現場代理人と打合せを行う。
非ライブカメラA
午後も作業を続行する。しばらくして、市役所に派遣の鹿児島のK氏が打合せのために訪ねてきた。合わせて、先日貸与していたカメラとともに、缶詰をいただく。よく見ると、気仙沼港水揚げと書かれている。工場は、嵩上げの完了した鹿折の水産加工集積地で鋭意再建中である。
ちなみに、ミヤカンの親会社は静岡県清水にある。このメーカーの製品である「プリンゼ」という食品が、昔の我が家に大量にあった記憶がある。そういえば、鈴与建設の看板を鹿折で見かけたな...
気仙沼名物なのだろうか
資料が出来たようだと思ったら、まだ出来ていないよう。今日中に追われる見込みはなさそうなので、切りのいいところで引き上げようと思ったら、電話がかかってきた。唐桑でニホンジカとの衝突事故が発生したようで、対応をお願いしたいとのことだった。W班長に電話で取り次いで、部屋を出る。動物関連の業務は避けられないが、ネコとイヌ以外の動物に関わるのは辛い。
今日も陶芸教室が開催されており、参加しているN技師を冷かして帰る。

夕食はまるきへ。カウンターが満席だったので、テーブル席に陣取ると、相席をお願いされたので快諾する。仙台に出かけていたという老夫婦と、少し話をする。自分のやっていることなどを説明すると、遠くからありがとう、と労われる。こういった一言が嬉しかったり...
そして、サンマだしの限定メニューを味わう。今日からいよいよ自家製麺へスイッチされる。ベータテスターとしては、感無量である。
定番化を希望

2014年10月29日水曜日

#642 体験

昨日よりは和らいだものの、冬のような空っ風が吹いている。既にエアコンは手放せなくなっている。いつものように準備して、いつものように出勤する。

今日は朝から火災の避難訓練が行われる。年に1回の訓練だが、大船渡市役所で行われた時のような本気感は感じられなかった。あちらは消防団員も多数いるからかな...
机上に盛られた書類に目を通してから、Nという施工箇所の現場代理人との打合せ、これまたNという施工箇所に関する接続の調製を土木事務所のY氏と行う。最近は純粋に自分一人で作業に没頭という場面は減ってきたような気がする。
非ライブカメラA
午後、T部長、M班長、W技師、K氏とともに、早稲谷の菅原さんのところへ向かう。秋の苗畑の確認作業に同行することに。今は出荷や床替えの時期で、奥さんとお手伝いにみえている方が作業に勤しまれていた。
ここは挿し木
今春植えた実生苗
苗の規格をそろえるためのスケール
 そして、定番の体験コーナー。今回はトラクターで苗を掘り取るという作業を実践する。
取り付けられた作業機
自分も試乗
親方のところで散々乗せてもらったのと同型機なので、操作方法に戸惑うことはなかった。トラクターに乗っていると、久々に畑を起こしたくなってきた(笑)。
種苗だけでなく、林業全般にかかるディスカッションを行う。しかし、半分アウトドアな倉庫での談義は、寒さに打ち勝つだけの体力が必要とされる。乾いた風が肌を刺す。

業務終了後、職員組合主催の陶芸教室に出向くことに。今回は、職場からT班長、K氏、H主事、O技師が参加しており、総勢16名で創作に取り組むことに。
ここからスタート
 一回作ってみる。しかし、試作品は大きさも小さく、意図するものにならなかったので即壊す。そして、改めて作り直す。 手作り風で、高い技巧を求められないので...
個人的にはまずまず
 弁当を食べて、帰宅する。
ベースキャンプの玄関前に、兄と慕う尾鷲の先輩からリポDが届いた。
ありがたい支援物資で、これからの寒い季節を乗り越えよう。

2014年10月28日火曜日

#641 衝撃

仙台に9時半までに到着する必要があるため、いつもよりかなり早めに起床する。この秋一番との予報であり、案の定寒い。スーツに着替えて出発することに。風がやや強く、上着がないと少し辛い。

K氏の運転で284号線を西へと向かう。気仙沼方面へ向かう車が多く、すなわち気仙沼には宿泊の場所が少ないことを意味している。
大船渡線と並走
若柳金成ICに近づいたころ、K氏が「あ、山が白い...」と。正面に見える栗駒山には雪が。
予定通りに県庁へ到着し、2階の入札室と呼ばれる会議室で研修となる。土木部事業管理課主催で、内容は積算システムや震災後に新たに作られた制度の説明である。午前中は積算システム開発企業の担当氏による説明に終始した。端末の操作を行うわけではないので、具体の質問が出ることもなかった。

昼食は、外に出る。誤って上着を部屋に置いてきてしまい、強風に立ち向かうことになる。
研修にも参加していた治山班のM技査、仙台のK技査、S技師、そして別途合流した治山班のN技査とともに、近くの店で摂る。夜は居酒屋、昼は広々したスペースでランチが提供されている。暖を取るためか、皆味噌ラーメンを注文していたが、悲しいかな、スープがぬるめ...

午後、事業管理課の担当氏による、制度の説明が行われた。既に業務が動いているため、適用されている内容は概ね把握しているが、丁寧な説明の元、改めておさらいが出来てよかった。この研修、去年の4月に有ればよかったのに...
その他、発注時に必要なアプリケーションの説明が行われ、研修は終了となる。

12階へ打合せに行く前に、K氏とともに喫煙コーナーへ立ち寄ると、偶然にも森林整備課に徳島から派遣されているA氏と顔を合わせる。この時期になると、大体来年の話になってしまうが、A氏からあまりにも衝撃の発言がなされた。
詳しい内容を記載することは出来ないが、宮城がどのように考えてその結論に至ったのか、理解が難しかった。少なくとも、ここにいる徳島、兵庫、三重の3名は。
今までも、何度か上層部には進言している。しかし、それがすべて握りつぶされた結果なのかと思うと、悲しい。

12階で打合せを行って、帰路につく。中途、H主任主査から不幸の電話がかかってきた。昨年度に自分が担当した工事に関することだったが、ある書類作成を完全に忘却していた。明日以降取り掛かることにしよう...
そして、今日はやたら大量のスパムメールにも悩まされる。メールアドレスの法則性を発見し、遮断に成功したが...

車内で、K氏とともに衝撃の内容について語り合う。自分が思い立ったある仮説を説明したところ、K氏も納得している。その仮説が正しかったとしても、なにやら正直者が馬鹿を見るような気がしてならなかった。

珍しく、K氏と二人で食事に出ることに。目指していた店は、貸切や定休日で立て続けにアウト。少し離れたところにあるブランチという店へ。K氏は和定食を、自分はお子様ランチの大人版みたいな洋定食を選んだ。

冬のような風が吹きすさぶ気仙沼を行く...

2014年10月27日月曜日

#640 temporary

やや微妙なコンディションの朝を迎える。今日から気温がグッと下がる予報だった。いつものように準備して、いつものように出勤する。

朝から、南三陸へ向けて出発する。Hという施工箇所は、戸倉の生コン仮設プラントの指定工事となっているため、協定締結に先立ち、施工業者とプラント運営企業体と三者打合せをする必要がある。

プラントの事務室で打合せを行う。こちらも施工業者も始めてだが、企業体側は既に複数の協定締結を行っているので、企業体の主導で打合せが滞りなく進められた。様々な事情により、協定締結が進んでおらず、プラントはまだ本気の稼働とはなっていない。

打合せののち、せっかくの機会なのでプラントを見学させてもらうことに。
仮設のストックヤードには、茨城、青森、北海道の骨材が
垂直コンベア
建屋
アジテーターもピカピカ
二軸のミキサー。プラントでは上から材料が投入され、下に商品が出てくる
プラント上層階からの眺め
施工業者の現場代理人も、プラントを具に見るのは初めてとのことだった。自分にとっても貴重な経験になった。

引き続き、役場で打合せとなる。必要となる土量を確保しようと交渉に臨んだが...結果は芳しくなかった。
昼食はヤマウチ
午後、歌津で打合せとなる。カバンを覗くと、大切なものが入った「大事袋」がなくなっていることに気付く。案の定、職場から電話が入り、役場に置き忘れていたとのことだった。うーん、これで二度目...カウンターの上は要注意である。

打合せ後に役場へと戻り、合庁へ。溜まっている事務処理を進める。

業務終了後、エスポワールへ。いつものパスタセットを食べ、帰路についた。

2014年10月26日日曜日

#639 忘れられない思い出 -フォレストワーカーフェスティバル-day2

皆、朝早起きである。自分も6時半に起床し、朝風呂を浴びることに。4階にある「天の湯」からは、雲一つない青空に岩手山が映えている。同じく入浴していた盛岡市森林組合のS氏が、「さっきから、黒い点が動いていて、たぶん熊かと...」岩手は本当に自然豊かである。

朝食を摂ってから、三々五々会場へ向かう。外は寒いかと思ったら、想像以上に暖かかった。
外観
紅葉が真っ盛り
そして、昨日走った道を再びたどることに。途中小路に逸れると、そこはまさに紅葉のトンネルだった。
5号機と記念撮影
別アングルから
しばらく走ると、昨日は気が付かなかった開拓記念公苑に立ち寄る。このあたりは戦後の食糧増産のために、開拓が行われた場所である。ちなみに、小岩井農場は1891年の創設。
ひっそりとした公園
紅葉MAX
そして、心地よい道を走る。
くつろぐ「べこ」
昨日と同じ会場入りする。
目立て中
グラップルで缶をつかむ
開会式
チェーンソーのチェック
そして、ミニJLCが始まる。参加者は20名、安全装備の装着は必須。Aコース、Bコースで2名ずつ競い合う。タイムの速い者から順位が付けられるが、伐倒時に足が動くこと、枝払いの残り枝の長さ、チェーンソー稼働時の移動方法、ブレーキの使用、合わせ切りの精度なども採点ポイントとなっており、基準に合致しないとペナルティが加算される。この仕組みはWLCに準拠している。
伐倒
枝払い
合わせ切り
杣遊会会長も参戦。御年64は最年長
歌って踊れる県職員の菊池氏
住田のY君スタート!
しかし、マシントラブルでリタイア...
ノギスで計測
唯一のバッテリーチェーンソーの参加者もいた前半戦は終了。インターバルでWLC出場者の、青森の前田氏のデモンストレーションが行われる。
チェーンソーはとても安定しており、エンジン始動後も切り株上で静止
スタートダッシュ!
伐倒
速すぎる枝払い
キレイすぎる合わせ切り
そして、グラップル競争が始まる。昨日の予選を通過した7名と、今日だけ参加の1名を加えた8名で順位が競われる。横倒しにされた丸太の「タンコロ」を、一つ立てることで1ポイント、2lのペットボトルを一つ立てることで3ポイント。制限時間2分で、より多く建てたものが勝利する。
真剣な眼差しのY君
I氏のグラップル捌き
こちらも真剣なI氏
結果、住田のY君が優勝、I氏が2位と、住田勢で1-2フィニッシュを決めることができた。

そして、ミニJLCの後半戦へ。
I氏枝払いなう
I氏合わせ切りなう
この競技も終了し、優勝は一関地方森林組合のI氏が勝ち取った。
その後、JLCに参加した工藤氏、武田氏によるデモンストレーション。本当は、お二人ともミニJLCに参加したかったようだが...
展示ブースの一角に、ドイツ製エンゲルバート・シュトラウスの林業用作業服を扱っているショップがある。垢抜けたデザインが良かったので、買い求めることにした。しかし、取り寄せとなってしまうので、しばらく時間が掛りそうだ。
そして、表彰式。結構立派な商品が手渡されていた。
グラップルの表彰式
そしてジャンケン大会。お目当てのバイオライトは残念ながら陸前高田のKさんの手に渡ってしまった...
これも商品
記念撮影
さすが岩手な、四駆のユニック

会場の後片づけを終えて、I氏、Y君とまきば園のレストランでかなり遅めの昼食。
プレミアムオムライスは味もプレミアム
それぞれ別々に来ているので、帰りもそれぞれ別々に帰路につく。
宮守をすぎるころには既に真っ暗、気温も下がってきた。どこにもよらずにベースキャンプへと戻った。