2014年10月6日月曜日

#619 10月の嵐

朝から強めの雨が降っている。そして風も。カッパと防水の登山靴を履いて、徒歩にて出勤する。
途中、黒の1BOXの窓が開き、声を掛けられる。覗いてみると、社協のS氏。こうやって声を掛けられるようになるのはうれしい。
フル装備で出発したおかげで濡れることはなかったが、むしろ少し汗ばんでいた。

台風の接近状況が気になる。三重の南部は既に晴れ間が見えてきたよう。こちらは昼にかけて徐々に天候が荒れてきている。

用地関連の進捗状況を確認するために、H主事、A主事と打合せを行う。ややスケジュールが遅れてきていたので、その原因の究明に取り組む。作業の方針などを改めて確認し、スピードアップを促す。A主事にとって引っかかっていた部分が、少しほぐれたようだ。

続いて、H主任主査から打合せの声がかかり、T班長、N技師とともに、ある制度を活用するかどうか議論する。岩手・宮城内陸地震の際も活用したそうだが、N技師にとってはあまり成果が得られなかったので、乗り気ではなかった。しかし、自分やK氏の置かれた環境を考えると、業務の連続性を担保する意味でも、制度を利用するように進言した。来年度のこの班のフォーメーションは、また大きく変わってしまうだろうから...

三重のN先輩にメールを送っていたのだが、即レスのN先輩にしては一向に返事がなかった。再度送信してみると、自分の送ったメールがなぜかスパムとして扱われていたらしい...
暴風雨の非ライブカメラA
午後、連日の積算業務を手掛ける。すると、ヘリからの写真を見ていたK氏から質問を受ける。鳥の海の復旧についてだった。震災前と大きく姿を変えてしまっているので、パッと見ではその目的が理解しづらかったようだ。

積算業務もほぼ出来上がってきたので、細部の資料修正に取り組む。しかし、この作業が想像を絶する時間がかかるのだが...

地振のO氏と喫煙所で少し立ち話をする。昨日の港の様子も踏まえ、気仙沼はタクシーが多いように感じると伝えたところ、漁港ならではの特有の事情があると教えてくれた。移動手段の限られる漁業者にとって、タクシーの存在は必須であり、全国から漁業者の集まるこの街では当然だと、自分でも思っていた。しかし、更なるニーズがあり、遠隔地から港にやってきた漁業者は、例えば地元までとか空港とか、かなり長距離の利用客であることも分かった。
公共交通機関が脆弱でかつ乗り換えも必要となるこの街からの移動。実はまだ見えていない需要が隠れているかもしれない。そういえば、インドネシアの人たち向けのビジネスを、という話が会議で出たらしいし...

夕方には強かった風雨も収まり、業務終了するころには、雲の切れ間から青空が見えてきた。辺りの目で見える範囲では被害はなさそうな感じだった。

業務終了後、久々にエスポワールへ...と思ったが、生憎お休み。こけしに立ち寄る。いつもと違う全国からの漁業者らしき来客で賑わっており、それもまた不思議な雰囲気である。
ベースキャンプへ戻ると、5号機は転倒という最悪の事態を免れていた。我が家も被害なし。