2014年10月11日土曜日

#624 西からの使者たち -day1-

連日の秋晴れは、これからの充実した出来事を予感させる。日ごろの行いとは言い古されているが、まさにその通りだと思う。いつもより早めに起床し、準備をしてから最寄りのバス停へ向かう。

苦手な高速バスに揺られる。停留所ごとに乗客が増え、ほぼ満席となる。定刻より10分ほど遅れて仙台駅に到着する。

快晴の仙台は、長袖だと汗ばんでしまうくらいの陽気だった。新幹線中央口に向かうと、前泊されていた神戸の看護師、aさんから声を掛けられる。そして、大量に押し寄せる団体客を交わしながら、三重からやってくるメンバーを待ち構える。
いつものN先輩、Tさん、そしてAさん、Yさんを迎え、レンタカーを借りて宮城縦断の旅へと出る。ハイブリッドの1BOX車は若干チープさがにじみ出ていたが、車内の会話がそれを帳消しにする。

当初参加を予定していた「のび太」ことO先輩のために、若林区の波分神社へ行く予定だったが、迫りくる台風19号の対応を優先させる必要から欠席となり、参拝も中止する。

ひとまず、仙台東部道路経由で岩沼市の千年希望の丘へ。
慰霊碑
頭上を飛ぶセスナ機
1年前の植樹箇所
林野庁が植栽した箇所
仙台空港
ところどころに遺構が残されている。
この日は、某燃料メーカーの環境イベントが開催されていた。浸水域の友好活用として公園の整備は有力な方法だが、N先輩はこういった場所に人を集めることを良しとしていない。双方一理あり、本当に悩ましい。

引き続き、名取市閖上へ。
お昼は閖上たこ焼き
1本100円、濃厚ソースでうまい!
丁度、TBCのクルーが取材に来ており、なぜか自分やN先輩が取材を受けることに。しばらく、各自自由時間になる。
日和山
閖上湊神社
慰霊碑
 そして、閖上の記憶へ。
閖上湊神社の狛犬はたれ耳
映像を見たのち、語り部のトークセッションが予定されていたが、時間の都合によりやむなく辞退。メンバーは閖上中学校を見学して戻ってきた。引き続き北へと向かう。

三陸道の河北ICで降り、道の駅上品の郷で小休止してから、大川小学校へ向かう。自分よりも道に詳しいN先輩、Tさんのおかげで道に迷わずに済む。

大川小学校。土曜ということもあり、何台かのクルマが止まっていた。慰霊碑前で涙ぐむ夫婦を見かけた。
 そして、橋詰にある石碑群のうち、真新しい慰霊碑を見る。
クルマを398号線沿いに走らせる。N先輩が、もう一か所児童がなくなった小学校があると教えてくれた。吉浜小学校、以前は建物があった記憶が薄っすらとあるが、今は整地され、慰霊碑が建立されていた。
途中、防潮堤建設現場を見かけたので停車する。完全に仕事モードに入ってしまった...管外も時にはじっくり偵察せねば…
直立提
たぶん傾斜提
そして、いよいよ自分のテリトリーである南三陸町へ。戸倉にあるオーイング菓子工房Ryoを通過するわけにはいかず、立ち寄る。
にゃー太
銘々で買い求めていると、店主が「もう少しでマドレーヌが焼きあがりますよ!」と。しかし、日没も迫ってきたので、やむなく退散しようとしていたら、元安全衛生管理者代行のカン太が何処からか戻ってきた。
久しぶり♪
散々戯れていると、マドレーヌが焼きあがったと声を掛けていただく。
少し分けていただきましたm(__)m
熱々のマドレーヌをほおばりながら、志津川へと向かう。
防災対策庁舎のシルエット
黄昏の市街地
既に真っ暗
 暗くなってしまった45号線を気仙沼へ。ホテルでチェックインを済ませ、懇親会場であるぴんぽんへ。
ぴんぽんラベル
やっぱりサンマ
サンマ刺しは酢味噌で
 もう1名、名古屋から駆けつけてくれたMさんも合流し、2次会は向かいのプレジャーへ。
こうやって、沢山のお客様が気仙沼に来てくださることは本当に喜ばしい。そして夜は更けていく...