2015年3月25日水曜日

#789 天下分け目の戦い

春は三日の晴れなしと言われるが、雨の少ないこの地方は意外に天気がもつ。いつものように準備して、いつものように出勤する。

引継ぎ関連の資料をまとめ、昼前にNとIという施工箇所にかかる打合せのため、コンサル氏が到着する。ボーリングコアを渡し、N技師、F氏とともに打合せとなる。的確なアドバイスを出してくれるF氏の存在は本当に大きいが…
非ライブカメラA
午後、鹿児島から気仙沼市役所に派遣のk氏が訪ねてくる。おもむろにカバンからカメラを取り出し、窓から撮影を始める。もう自分の職場のようにわがもの顔である。
無事に引継書も完成し、「解散会」へと向かう。差し迫った日に設定したのは、親睦会「北の会」の幹事、最年少のS主事の20歳の誕生日を待っていたから。

天婦羅丸子の座敷がメンバーで埋め尽くされる。自分は幹事長なので、入口に近い席に座る。T部長に全員の異動先を発表してもらい、宴が始まる。

隣には、今月いっぱいで契約満了となる臨時職員のCさんが座られる。今まで震災の話をしたことがなかったが、家族に起きた出来事を話してくれた。
ご両親が松岩に住んでおり、津波によって建物は完全に破壊され、そして行方不明になられた。お一人は流された家の中で、お一人は大島で見つかった。
その話を横で聞いていたT班長が目を潤ませていた。震災の話を聞くと本当に辛いと話される。3月11日の時の自分は、T班長のことを誤解していたんだと改めて思った。

いろいろなメンバーと代わる代わる話をした。まだ話足りないことも沢山あったが、散会となる。
その後、有志でさくらボウルへと向かう。H主任主査、N技師、S主事、H主事、そしてK氏とU氏。別途帰路についていたN技査も強引に呼び出すことに。

ちょうど8人になったので、2レーンに分かれる。図らずも、プロパー職員対派遣・任期付、出身地も秋田・宮城対岐阜・三重・兵庫・佐賀と東西分かれることになった。譲れない戦いが始まる。
第1ゲームはH主事の活躍により僅差で西軍が勝利する。自分は2ケタしか出せず、強力に足を引っ張った...第2ゲームは久々にターキーをだし、西軍の圧勝に終わる。結果、2連勝。
試合結果が腑に落ちないH主任主査がリベンジマッチを求めるが、このメンバーで集まれるのは今日が最後だろう・・・
残された日数はあと3日。また一つ思い出が出来た。