2015年3月6日金曜日

#770 思いを伝えるⅥ

薄曇りの朝を迎える。この季節だからやむを得ないのか、すっきりとした晴れを望んでいたが...やはり、気仙沼に比べると三重は雨が多い。東京を過ぎてから鼻通りが悪くなっている気がするが、花粉のせいだろうか...

ある手続きのために市役所へ立ち寄る。高校の同級生Yと少し言葉を交わしてから、津へと向かう。偶然、自分の帰郷を察したかのように、芸濃のブレーン、N君から電話が。ジビエのことについて聞きたいことがあるとのこと。県庁で資料をもらうことにし、夕方会おうと約束する。
三重の所属に立ち寄ってから、別棟で開催される報告会会場へと向かう。

30名近くの参加者が集まってくださった中、昨年度から5回目、おそらく最後となる報告会が始まる。前回予告していたように、今回は派遣職員としての思いを伝えることにした。

最初は言葉だけで伝えようかと考えたが、やはり文字にして残すことが後世のためになるだろうと思い、可能な限りパワーポイントに盛り込んだ。字面だけ見れば、今までの信頼関係が失われてしまうかもしれないが、事実はありのまま伝えたい。

ルールに復興を合わせるのではなく、復興にルールを合わせるべき、対話の重要性、そして直接林務とは関係ないかもしれないが、なにより地籍調査を浸水想定区域だけでも完了させてほしいと懇願する。これだけで、簡単に復興が年単位で遅れてしまう...

いくつか質問をいただき、散会となる。所属に戻り少し話をする。大学の先輩でもあるO氏と森林計画の議論になる。自分が願っているようなことに対し、既にアクションを起こされているのはうれしかった。

業務終了後、N君に県庁まで迎えに来てもらい、夕食に出かけることに。N君のリクエストで鈴鹿の「ふじがおか」という店へ。
被災地のこと、この地方のこと、将来のこと...話が尽きることはなかった。N君から、自分は自己アピールがうまくないと教えられる。あまり自分のことを自慢すること、そして過去の体験を引きずることは得意でない。しかし、次のステージに進むためにはそういったこともしていかないといけないのかな...

N君が実家まで送ってくれるとのことで、好意に甘えることに。途中、四日市の行きつけの喫茶店に寄ってから実家へと戻る。