2014年8月15日金曜日

#567 far away

窓を閉め切ってのタオルケット1枚では、寒さに耐えられない。変な時間に目が覚めて、また寝る。
外は相変わらずの曇り空。いつものように準備をして、いつものように出勤する。

今日も、独身という名の貴族たちで職場は占められていた。ただ、昨日からの落伍者もいるので、ますます閑散としていた。昨日の引き続きをムツムツとすすめていく。

10月に予定されている北海道・東北ブロックの研修会の案内を見て、N技師が怪訝な顔をしていた。今回の開催は北海道。なぜ、初日の集合時間がこんなに遅いのだろうか...
その謎は、乗り換え案内が教えてくれた。気仙沼からは、どうあがいても、朝出発してその時間に到達することは不可能。盛岡でほぼ始発ということは、秋田もあまり変わらない状況だろう。宮城県南、福島、山形組は仙台空港から飛行機が使えるが、北東北でも青森以外は非常にアクセスが悪い。東北の広大さを改めて感じる。

正午、防災無線から黙祷の声が流れる。終戦から69年が経つ今、戦争の面影は慰霊碑や記念館などでしか触れることが出来ない。東日本大震災から69年経ったら、果たしてその時の日本はどうなっているのだろう。その頃も、追悼式典は行われているだろうか。残念ながら、知る術はない。
非ライブカメラA
下ごしらえが終わったので、積算システムと対峙することに。数量を計上すべきかどうか疑義が生じたので、N技師とディスカッションする。自分は計上することを勧めるが、N技師は反対の意見だった。調べると、類似の事例において、宮城ルールでは計上しないことになっていた。改めて三重のルールを紐解いてみると、三重では計上することになっている。同じレギュレーションで動いているはずなのに、解釈が違う。その根底にあるのは文化の違いなのか、なんなのか...謎である。

週明けにK氏のチェックを入れてもらいたいので、ひとまず完成まで持ち込もうと手を動かす。あとはクリップで留めるだけだ~と思ったら、思わぬミスを発見...修正を行う。
消灯の防災無線が鳴るものの、まだ消灯できなかった。なんとかフィニッシュして、職場を後にする。昼から降っていた雨は、幸いにもあがっていた。

もう開いている店もほとんどないので、吉牛へと向かう。お盆だから閑散としているかな、と思ったら、盆休みもなく過酷な業務に従事していると思われる労働者たちが集まっていて、意外にも賑わっていた。牛丼並+玉子+みそ汁+サラダという、定番セットを食べる。

高田の友人から、明日越喜来の剣舞を見に行かないかと誘われたが、先約があったので泣く泣くブッチする。うう、体が3つくらい欲しい...

帰宅後、実姉から愛猫の様子を聞く。ここ数日、目に見えて衰えてきているようだ。人間に例えるなら90歳。不慮の事故にも逢わず、ここまで生きながらえてくれただけで良しとしよう。三重にいたら、その最期を見届けられたかもしれないが、気仙沼にいる限りそうはいかない。かえって、見ていたら悲しくなるかもしれないから、良かったのかもしれないが...

こういう時は、気仙沼と三重の距離がもどかしい。しかし、それも自分に与えられた運命なのだろう。