2014年8月11日月曜日

#563 氷解

台風一過のはずなのに、どんよりと曇っている。涼しいから問題はないのだが、爽やかさとは縁遠い。いつものように準備をして、いつものように出勤する。

イベントの手伝いをしてくれたメンバーに感謝し、K氏から依頼していた作業の結果を聞き取る。それをもとに図面の修正を始めるが、結構時間がかかる...
程なく、H主事からの土産が配布される。青森に出かけていたようで、青森ねぶた、五所川原立佞武多と見てきたそう。弘前は事故で中止になってしまったので、資料館のみとのこと。

三重からの郵便が届く。先日の視察資料を不覚にもレンタカー内に忘れてしまい、わざわざ送っていただいた。本当に恐縮...合わせて、「三重の里いなか旅のススメ」のパンフレットも同梱いただいていたので、職場で供覧する。
月命日ということもあり、慰霊碑の除幕や鹿折の献花台などのニュースが流れた。

午後も作業を続け、15時にHという施工予定箇所の関係者と面会するため、H主事、A主事とともに出発する。途中、A主事にETCカードを確保したか尋ねたが、忘れたとのこと。やむを得ず、自らのカードをスロットに投入する。若柳金成ICから東北道に乗り、三本木SAのスマートICから降り、大郷町の目的地へ。

お宅にお邪魔し、説明をする。復興の最前線に関わっている方なので、極力負担を掛けないよう、こちらでできることは可能な限りするとお伝えする。いくつか話をしている中で、偶然、三重の方に紹介いただいた気仙沼の方とご親族であることが分かった。運よく自分の名刺入れにその方の名刺が入っていた。ここから、急速に打ち解けることになる。世の中の狭さを感じるとともに、人とのお付き合いの大切さをかみしめる。
友達の友達的な流れ、三重では当たり前のようにある出来事だが、ようやく宮城でもその動きが出来るようになった。

打合せを終え、帰路に着く。途中キツネが横ぎった。都会育ちのA主事にはとても珍しかったようだ。業務終了後、コンビニで夕食を買い求めて帰宅する。

台風の状況を、電話やSNSなどで知る。紀伊半島大水害で被災した師匠も今回は難がなく、御浜では竜巻のような現象が発生しており、松阪の櫛田川流域は目立った被害はなかったようだ。しかし、上空からの眺めでは、大きな山腹崩壊も見られた。遠く離れたこの地では、なかなか正確に情報をつかめない。それでも、昔に比べれば、伝達手段ははるかに進歩していると思われる。