2014年1月26日日曜日

#366 around the "AX" -day2-

部屋の中でガサガサと音がし始めたので目覚めると、既に7時半を回っていた。T氏は既に露天風呂を堪能されていたよう。ひとまず朝食に向かう。

一人一人膳に用意された朝御飯を食べる。少しだけ〇〇バー的な感じになっており、納豆や温泉卵を手にする。自分はご飯を茶碗1杯、T氏はお櫃ごとおかわりをしている。恐るべき食欲!!
上高地の帝国ホテル風、といったら言い過ぎか...
幸いにも、誰かが1号機の除雪をしてくれていた。雪道をそろっと海岸へ向かう。大畑から279号線を北西へと向かう。右手には津軽海峡を、左手には鉄道未成線後を眺めるという、至福の時間を過ごす。天候はあいにくの曇り。対岸に北海道を眺めることはかなわなかった。

大間町に入ると、本州最北端のという文字が目につくようになる。看板に沿って走ると、おもむろに大間崎に到着した。17年前に来訪したことがあるが、その時の印象とは何か違っているような気がする。ただ単に、自分の記憶が薄れてしまっただけかもしれないが...
クルマを駐車場に止め、散策する。これまでの状況と異なり、風がめっぽう強い。気温は3℃だが、体感温度ははるかに低い。
整備された周辺
マグロと格闘するトラ男
記念撮影
土産物屋は殆どが閉まっていたが、開いていた店でいろいろと物色する。こだわりの商品が所狭しと並べられていた。
購入したPOPな法被
岬を後にし、マグロを食べてみようかと近くの店に寄ってみるが、残念ながら開店前。引き続き、マサカリの「歯」の部分を南へと下る。

道路は雪もなく、順調に進む。途中、佐井を抜けたころには道路に雪が。道のアップダウンも激しくなり、1号機では前に進むことが厳しくなってくる。困難な道を進み、仏が浦のパーキングにクルマを止めると、先ほどから抜きつ抜かれつしていた宅急便のクルマからドライバーが降りてきた。
「このクルマ、二駆ですよね?」と尋ねられる。三重ナンバーを見て、気になっていたとのこと。これから先の道は除雪もされておらず険しいので、引き返すことを薦められた。携帯電話のキャリアについても確認され、最大手以外は多分通話が困難であることも告げられた。FJクルーザーカムバック!と心の中で叫ぶ。先代の1号機は道を選ばなかった...
高台から仏が浦を眺めることに。絶景であることは間違いないので、ここも要リベンジ。
元来た道を引き返すことに。至る所で後輪が空転し、VSCの作動ランプが明滅する。

大間の街をバイパスで回避し、海岸沿いの道をひた走る。途中の駐車帯にクルマを止め、対岸を眺めると北海道がチラ見えする。
石碑には北海道、ではなく、北通道と書いてある
昼ご飯を食べそびれてしまい、むつ市にある物産館のまさかりプラザへ。しかし、レストランは14時まで。タッチの差でアウト。土産物を物色する。横浜町の道の駅を目指すことに。
 時間も時間だったので、次に備えて軽くほたてバーガーにしておく。
ここから青森市内を目指す。ルートは2つあるが、みちのく有料道路の方が安心できるのでは、と思い、まず下北道に乗る。しかし、だんだん雪が強くなり視界が悪化してくる。

下北道を降り、野辺地町や七戸町に入ることには若干吹雪いてきた。そして、みちのく有料道路は不幸なことに除雪も何も行われておらず、とてつもなくストレスがたまる行程になる。なんとか走り終え、料金所横のパーキングにクルマを止め一服...
FRの難しさを痛感。通りで走っていないはずだ。
青森市内で給油を済ませ、目的地の「札幌館」へ。謎の名物「味噌カレー牛乳ラーメン」を食べてみることに。
味は、カレー6:牛乳3:その他:1という不思議テイスト。不味くはないが、次はないような感じがしている。

腹も満たされ、帰路に就くため東北道に乗る。しかし、この後絶望的な状況が待ち受けていた。
雪は次第に強くなり、視界がどんどん奪われる。時折、全く前方が見えなくなる事態に追いやられる。高速で事故など自分には無縁だと思っていたが、今、まさにその危機に直面していた。
追突することのなかった後続車のドライバーに感謝する。

這う這うの体で、小坂PAに入る。雪は止みそうにないが、先ほどよりは少しだけ弱くなった。間違いなくT氏には大船渡派遣で最大のストレスを与えてしまったと思うし、自分自身も自動車学校の卒業検定に匹敵するくらい、胃が痛くなった。
最悪の結果を招くことはなく、20㎞ほど進んだところで路面の雪もきれいになくなっていた。安代JCTからは行きと同じルートをたどる。T氏にけがをさせることがなくてホッとした...

目標到達時間を21:30に設定していたが、その目論見は大きく崩れ、結局SGには23時前に到着した。今回参加しなかったH氏と少し談笑し、ラストスパートへ。市内のコイン洗車場で汚れを落とし、ベースキャンプに到着したころには日が変わっていた。

今回の旅で得られた教訓は、冬の雪国にクルマで出かけてはいけない!