2014年1月10日金曜日

#350 物語

街はうっすらと雪に覆われていた。おそらく気温は-5℃くらいだと思われる。こんな日に乗り物で出勤するのは危険極まりないので、歩いて出勤する。道は凍ってはいなかったが、案の定、横断歩道の白線で滑った。
職場も異例の寒さになっている。A総括からストーブの投入が認められる。エアコンも暖かいが、やはり化石燃料にはかなわない。
コンサルの担当氏に修正を依頼してあった図面も出来上がり、昨日からの作業を継続して進める。別の作業も同時進行したいが、幸い提出期限が少し伸びたので、継続作業の精度を高めるために時間を当てる。
非ライブカメラA
非ライブカメラB
外は晴れたり雪が降ったりしている。先日、E先輩の送ってくださった、四日市市役所のKさんから頂いた三重の魚を網羅したカレンダーを廊下の壁面に貼り付ける。
提出書類が完成したので、連日続いていた作業がひとまず完了し、今年度の事業をクローズするための作業に取り掛かる。設計書を精査していたら、クリティカルな事態が発生する。なんと、これで二度目...今は自分の担当なので、ひとまずリカバリーを試みる。

既に無人となった職場で、キリのいいところまで作業を進める。パソコンを落として帰ろうとした瞬間に、こちらの動きが見られているかのように治山班のM技査から電話が入る。指示事項をメモしたあと、総務のS主事と夕食に出かける。

凍てついたS主事のクルマを解凍し、「あったかいもの食べたいね」などと言いつつ、ベースキャンプ近くに最近できたホテルの1階にある「オーベル」というレストランに向かう。S主事に言わせると、市内でも評判のレストランだったが、被災し、ここに復活したとのことだった。サメを使ったフライのメニューを注文した。
いろいろ相談を受けていたが、この場では話が終わりそうにもなく、河岸を変える。自分は夜の気仙沼横丁に行ったことがないので、そちらへ向かう。「Stray Sheep」というバーでねまる。しばらくすると、S主事の後輩たちが入ってきた。
マスターとお客さんの会話が耳に入ってきた。屋台村もいずれはなくなる運命にある。やはり気仙沼の飲み屋街である南町に店を出したいな...と。

少し違う店に行こうと、南町にある「pleasure」というバーへ。歌津の漁師さんが経営されているとう異色のバーだ。S主事、よくこのお店を見つけたな、と感心する。
メニューの書いてある黒板に「歌津ベッチョソテー」というものを見かける。「ベッチョ」とはアワビのこと。
美味
話をしつくしたので、マスターに「代行」を依頼するが、新年の金曜日はかなり待たされることになる。店の前に止まっている、気仙沼唯一と思われる屋台のラーメン屋さんへ。たくさんの出前を受けた店主は多忙を極めていた。
ラーメンを食べ終えた後も、まだ代行は来ない。外は極めて寒いのでバーに戻り、待ち時間の間ダーツを楽しむ。1プレイが終わったころに、迎えが来た。

車内で、震災直後の状況をS主事から聞く。
10tのウイング車に満載された、全国から贈られた支援物資の箱に、びっしりとメッセージが書かれていた。それを見て、思わず涙ぐんだとのこと。宮城で働いている人、一人一人に物語がある。