2014年1月12日日曜日

#352 Crossover Kesennuma Vol.6 -未体験ゾーン-

いつもよりぐっすり寝られたような気がする。ドアが激しくノックされ、H氏の声が聞こえる。3度寝位してしまい、時計は8時58分。食堂でSGのメンバーに挨拶し、H氏に屋台村まで送ってもらう。

途中コンビニで朝食を買い求め、末崎経由で黒崎仙峡温泉へ。10時から開店で10時ほぼジャストで入館したにもかかわらず、浴場には数名が。いつの間に...。
広田半島を一周し、民宿志田付近にある、以前から確認したかった石柱を見る。昭和三陸地震津波の後に建てられたもので、「低い所に住家を建てるな」と刻まれている。この教訓の通り、この石碑から下にはほとんど住家がなく、防潮堤背後の低地は畑になっていた。
撮影に興じていたら、N先輩よりメールが入り、バスが予想以上に早く進んでいるとのこと。途中、星石油店で給油し、いつもの店員さんから、「風邪に注意してくださいね、自分は年末年始は入院してました(笑)」と。頑丈そうに見える方だが、意外だった。引き締めていこう。

既に到着し、3回目の来気となるN先輩とアンカーコーヒーで合流し、ベースキャンプに立ち寄ってから、N先輩のリクエストで内湾にあるK-portに向かう。
今日はBS局の取材が入っており、カウンターから厨房をのぞくと、イケメンのおじさんが立っている。ここを主宰する、世界的に著名な俳優、渡辺謙氏だった。厨房での作業や配膳に多忙を極めており、撮影を申し出るものの丁重にお断りされる。
南町紫市場で所用を済ませ、気仙沼の周遊に出かける。天気は幸いにも晴れてきた。
鹿折から唐桑へ向かうが、山越えの県道を使わずに内湾沿いに進む。造船所の脇の路上に「SOS」と書かれている場所を案内してもらう。N先輩からは常に新たな発見がもたらされる。
船用の塗料?2年10か月後も残存
ユニークなのぞき窓
そのまま二ノ浜へ。水路が凍っていることに驚く。
超タイトな道を抜け、舞根(もうね)を抜けて早馬神社へ。先日も訪問したが、今日は初詣。午年にふさわしい神社である。
初詣の看板がよい
撫で馬
自分は左馬守りを、先輩は復興の絵馬を買い求めた。おみくじを引いてみたところ、運勢は小吉。「他人の助けにあって思うようになります」と書かれていた。既にそのようになってはいるが、今年もたくさんの方々の助けをいただくことになると思う。

宿を抜け、鮪立の集落で立ち止まる。自分とは違う視点で街を見ることが出来る。
小鯖を抜け、ビジターセンターにクルマを止め、唐桑半島先端の御崎神社へ。昨日今日と祭典が行われているが、既に先行していたS主事から終わっていると連絡が入っていた。案の定、境内は静かで出店もほとんど終わっていた。
 境内の灯篭や狛犬の前には、コメの入った箱が置かれ、中には賽銭が投じられていた。
 社務所で「豊漁御守護」と記された幟を買い求めると、N先輩が激レアなポスターを見つけていた。
平成5年の遷宮のポスター
豊漁御守護の幟(設置済み)
神社では、豊漁や大漁といった言葉がよく見受けられる。今はテクノロジーが進化していると思うが、やはり神頼み的な部分も多くあると思う。

境内の前にあった出店で縁起物の「はじき猿」が売っている。以前ビジターセンターを訪問した時に購入していたが、改めて買い求めることに。こういった素朴な民芸品をこよなく愛している。これらは唐桑在住の千葉さんがお一人で製作を行っている。御年70強。
ビジターセンターで、N先輩が手に取っていた昭和南海地震の記念誌などを見ながらうろうろしていると、ガラスケースの中に船のおもちゃが入っていた。間違いなく千葉さん作。しかし、手にははじき猿...悶々とした気持ちでこの場を後にする。

車内でも船への想いが立ちきれない。そういえば、神社前のテントでも船を売っていた。途中で引き返して、出店に向かう。
既に店じまいムードとなっていたが、はじき猿の代わりに船を買い求めたいとお願いしたところ、快諾いただいただけでなく、おまけまでしてもらった。満面の笑みでクルマへと戻る。
少し大きめ
小雨がぱらついてきたものの、なんとか持ちそうだったので折石を見に巨釜(おがま)へ。他に数名の来客があったが、冬ということもあってか閑散としている。
明治三陸津波で折れた、折石
ブルーが美しい水取場
少し寒くなってきたので、急ぎクルマに戻る。山越えの県道を抜け市内に戻り、ホテルへのチェックインののち、さかなの駅をぶらぶらし、超お値打ちになったお菓子などを買い求める。

予約している時間に合わせて、45号線沿いにあるN先輩お気に入りの「大政」へ向かう。震災前は鹿折に店を構えていたが、ここに店を再建された。
お酒を飲みながら、海の幸をつまむ。何を食べてもおいしい...メインのお寿司に入る前に、パイ包みのスープを味わう。中にフカヒレも入っており、とてもお寿司屋さんのメニューとは思えないクオリティ。
スマホのバッテリー切れにより、
N先輩の写真を無断借用
お寿司もとてもおいしかった。ベースキャンプからは少し遠いものの、また機会があれば訪ねてみたい。

気仙沼横丁で2次会を、と思ったが、あいにく行きたかった店は閉店間際。凍てついた道をツルツルしながら、金曜日に行ったばかりのpleasureへ向かう。金曜と同じようにお酒を飲んで、金曜と同じようにダーツに興じる。

既に日が変わっており、散会となる。今日のドライバーはピンポンのご子息だった。近いうちの来店を告げ、ベースキャンプに1号機を収納してもらった。