2014年9月27日土曜日

#610 いよいよ、東北の秋。

いつもより、少し早く起床する。いろいろ荷物をカバンに詰め、5号機でひとまず大島行きのフェリー乗り場へと向かう。天気は晴れ、最近の安定した秋晴れが最高である。
大島からやってきたO氏と合流し、一路284を西へ。ちょっと厚着をしてきたが、幸いにもそこまで寒くない。O氏は途中から上着の前を開けている。さすが東北の人、寒さに強い。自分には無理だ...

千厩、摺沢と抜け、蘇民祭で訪れた黒石寺の脇を通り、北上川を超えたところにある道の駅みずさわへ。
バイクを止めた刹那、保護者の方と子どもが、交通安全週間ということで折鶴を渡してくれた。
途中の気温が10℃代前半で、少し体が冷えてしまったので温まることに。
ニャーニャー言って寄ってきた
O氏宅にもネコがいるようで、少しネコ談義になる。荒くれでどうしようもないらしいが、うちの愛猫も、若かりしころは何度棄てようかと思ったことか...

再び西へ進路を取る。途中ホームセンターやコンビニに寄り、397号線を進む。
水を二方向に均等に分配
日本最大級とのこと
毎時00分発の噴水には虹が...
再び397を西へ。なだらかに標高を上げていくと、巨大な胆沢ダムが視界に入る。2013年の11月に竣工したばかりの、最新のダムである。
ロックフィルダム
導水路から下流を望む
上流側
堤長は日本一
少しいい感じ
奥州湖と名付けられている
そして、隣接する展示館へ。最近やたら公共工事や構造物が好きなのは職業病だろうか...
真新しい展示施設
元々、胆沢ダム上流には昭和20年代に建設された石淵ダムが存在した。そのダムでは機能面で不足しているために、下流部に胆沢ダムを建設、石淵ダムはダム湖に沈むことになった。館内には石淵ダムの資料が多数展示されている。
金属製の止水版。今は樹脂
縦断と横断
平面
石淵ダム建設時の移転補償などが綴られている
海外のダムの資料を翻訳したそう
O氏を手持無沙汰にさせてしまうくらい、入念に資料を見てしまった...
再び397を西へ。ブナ林を抜ける道は、まだ紅葉には早かった。しかし、その美しい姿を見ると同時に、路面は落ち葉で最悪な状況になることが予想される。うーん、悩ましい...

大森峠を越えて、秋田県の東成瀬村へ。今度は342号線に入り、農村風景の中を南下する。気温も上がり、少し汗ばむくらいになってきた。
まだ1か月くらい早そう
 道は徐々に勾配がきつくなる。そして、正面には山頂を赤く染めた栗駒山が見えてきた。
途中水を飲む
そして、須川へ。
駐車場激混み
おしゃれな栗駒山荘
昼は深山きのこ汁定食
温泉が湧いている!
かなり色づいてきている
山方面
イメージ写真
イメージ写真2
pH2.2
ワイドすぎる露天風呂でまったり
栗駒山をにわかに堪能し、一関方面へ下山することに。途中、見覚えのある三重ナンバーのクルマとすれ違う。土木事務所に派遣のT氏だった。この時間からは遅くないか...

麓まで一気に下り、厳美渓の道の駅へ。何故かとても眠い。休憩室の畳で横になろうかと思ったところ、先客のおんつぁんが。
「旅の人?」と尋ねられ、バイクで少し回ってきたと伝える。九州から来たというこの方は、クルマで寝泊まりし、建設関連の仕事をし、休みの時には絵を描きながら旅をしているとのことだった。
似顔絵を描いてあげようか?と言われたので、お願いすることに。
完成!
わお!
風貌といい、行動といい、21世紀の山下清画伯といった感じの方だった。見せてもらった絵の中に、大谷海岸があった。また近いうちにどこかでお会いしそうな気がする。

さて、帰ろうか...と思って外に出たら、偶然にも兵庫から派遣のK氏が。栗駒山に登ってきていたとのこと。この前の青森といい、行動パターンが似ている...

一関から284を東に向かい、気仙沼に着いたころには既に真っ暗だった。フェリー乗り場でO氏を見送ってから、夕食を摂る。
南町紫市場で店を構えていた喫茶マンボは、いち早く店を再建した。ちょっと懐かしい感じの店内で、チャーハンを注文する。
最初は自分以外に客はいなかったが、しばらくして続々と来店者が。遅くまで営業しているので、これから懇意にしようかな...