2014年9月14日日曜日

#597 みちのく紀行 -2日目-

あまりよく寝付けなかったが、6時には起床することに。O氏は既に起きていた。本当に早起きだ...
昨晩雨が降ったようだが、既に上がっており、駐車場も乾いていた。
O氏が朝食を作ってくれている最中、なんと雨が...人は大丈夫だったが、テントも何もかも濡れてしまった。これもまた経験か...
食事を終え、皿洗いをする。と、O氏が「皿洗えるんですね!」とちょっと驚きの声を上げる。えぇ、まぁ、皿は毎日洗ってるんで...

濡れてしまったテントを何とか撤収し、むつ湾フェリーに乗船すべく、蟹田へ向かう。
超有名な階段国道
17年前と同様、写真だけ
ウェットでタイトな道を何とか頑張って走り、出航15分前に乗り場に到着する。乗船券を買い求めようと思ったら、係の方から「バイクはもう乗れないです…」と。
17年前、東北の海岸線をずっと旅していた時は、冬期運休になっていて乗れなかった。そして今回も。このフェリーには縁がないのかもしれない。そして、恐山に行くというプランも、ここで瓦解する。
しばらく悩んだ結果、十三湖へ向かうことに。津軽半島を西に横断している最中、突然の豪雨に見舞われる。ダメだ、運気が低下している...一旦、納屋の軒先で雨宿りする。
雨雲も去り、再び西進する。交差点で止まったところ、O氏の雨除けシートが行方不明になっていた。引き返すO氏といったん別れ、先に十三湖高原の道の駅へ。

このころにはすっかり晴れており、濡れてしまった荷物を乾かしていると、ほどなくO氏が到着。カバーは見つからなかったとのことだった。ふと、O氏のバイクの後輪を見ると、なにかビニール的なものが絡まっていた。間違いなくカバーそのものだった。転倒や走行不能などの最悪の自体にならず、本当によかった...
ちょっと落ち着こうと、若干早かったが昼食にする。
十三湖名物のしじみ入り汁焼きそば

O氏のリクエストで、木橋が特徴の中の島へ向かう。
岩木山を望む
中の島には飛砂防備保安林
島内にある資料館で、十三湊のことを少し学ぶことに。館内は生憎撮影禁止だが、600年前ほど前にここに名だたる貿易港があったことは、本当に感慨深い。以前から関心があったので、訪ねられてよかった。
引き続き、海岸にある「津波の碑」を見る。日本海中部地震でこの地方も被害を受け、その記念碑なのだが、周囲には痕跡を感じることはなく、釣りに興じる客でにぎわっていた。
引き続き、十三湖沿いの道を南下する。十三の集落は、当時の街区を忠実に残しているらしく、その当時に思いを馳せる。
湖畔の走りやすい道を通り、津軽半島を南北に貫くメロンロードへ。一直線の道、遠くに眺める岩木山、そしてベンセ湿原。その光景は道東に酷似していた。

途中、給油することに。1件のスタンドがあったが、間違いなく定休日と思っていたら、偶然にも開いていた。その後、岩木山麓を抜ける。
リンゴ畑と岩木山
色づくリンゴ
弘前市街の隘路を抜け、102号線を東進する。途中、城のような建物が見えたので、立ち寄ってみることに。実は、田舎館村役場だった。
秀吉を名乗る某氏の居宅かと思った...
田舎館村は田んぼアートが著名で、丁度見ごろを迎えていたが、入城1時間待ちとのことで、あえなく断念する。
大賑わい
仮設商店街もあり
このアングルでは...
この場での田んぼアート鑑賞をあきらめ、道の駅に向かう。偶然、5号機と同じバイクを見かけたので、近くに止めることに。青森の深浦から来られた方で、結構いい歳のおんつぁんだった。「この風防、役に立たねぇべ?」と問いかけられる。全く同意見。

そして、塔の上から田んぼアートを眺めることに。
第2会場はサザエさんをフィーチャー
弘南鉄道の駅
そろそろ移動しないと危険な時間帯になってきたので、東へと進んでいく。標高が高まるにつれて、商店どころか民家さえなくなってくる。そして気温は12℃...寒い。

夕餉の食材調達が危険な状況になってきたので、一旦止まることに。幸いにもスマホの通信が可能だったので、自分は食材調達ポイントを探索、O氏はキャンプ場にアクセスする。幸いにも、両方とも確保できた。
黄昏の十和田湖
十和田湖畔の宇樽部キャンプ場へ滑り込む。既にあたりは真っ暗になっていた。バイクを止めると、O氏が転んでしまった。足場が悪いのでやむを得ず。二人で引き起こす。

ベストポジションを見つけ、テントを設営してから買い出しに。湖畔で唯一営業していた商店で、またO氏にすべてをゆだねてしまう。
ハッシュドビーフ風スープ!
昨日と違って風はないものの、気温はとても低い。晩餐を終えて就寝することに。