2014年5月18日日曜日

#478 「鉄」な一日

昨日ね過ぎたからか、なかなか寝付くことが出来ず、3時ごろまでモソモソとしてしまった。あまり睡眠時間を取ることが出来ずに朝を迎える。準備をして、1号機で出発する。

駅前のホテルで友人をピックアップし、気仙沼港の合庁跡を案内してから安波山へ。昨日より友人がデジイチを略取しており、自分はスマホとコンデジで。
今日は植樹会が開催されるので、東北電力やユアテックの職員が沢山集まっていた。
いつもの場所
 山を少し登ってみると、今まで知らなかった展望台を見つける。
ちょっと横向き
段々人が集まってきてしまい、邪魔にならないうちに下山する。今日はチーム植樹も結成されていない。
引き続き、友人のリクエストにより早馬神社へ。今まで全く気付かなかったが、社殿にゾウがいた。神主さんに伺ったが、なぜゾウがあしらわれたのかは不明だった。普通は龍などが彫られているのだが...
そして、唐桑でフィーチャーすべき巨釜へ。定番の折石、水取場などを見る。普段は上から眺めて、名前の由来を説明して終わるところだが、どのアングルから撮影すべきかという質問を受け、戸惑う。
予定では高田の奇跡の一本松を見学する予定だったが、この後のスケジュールが押してしまったので、先に大船渡へ向かうことに。

おおふなと夢商店街で、もはやマイスターと呼べる技法を持って、金色堂やスカイツリーのレプリカなど、様々な作品をリリースしている菊池静さんが、自身の趣味である鉄道に関する資料やオリジナル車両の展示を行っている。久々にお会いしたかったので立ち寄ることに。
父上が東海道新幹線の工事に携わられていたこともあり、東海道新幹線開通時の切符や切手に目が奪われる。そして、今は旅客営業を取りやめた岩手開発鉄道最後の切符を見せてもらい、思わず狂喜する。
こういった資料を丁寧に保存されている菊池さん、鉄道が趣味だと、もっと早く伺っておくべきだった。

おおふなと夢商店街は、隣接地に地元スーパーのマイヤが開店した影響なのか、閑散としていた。何度か立ち寄った産直けんちゃんのあった場所は、空きスペースになっていた。3年という月日は、震災前にこの街が抱えていた問題を改めて浮き彫りにしている。

さいとう製菓の本店に寄ってから、盛駅へ。ずっと三鉄が見たいと言っていた「撮り鉄」の友人が喜びにむせていた。
ラーメンが好きな友人のために、久々に秋刀魚だし黒船へ。
店内はほとんど席が埋まっている。自分は秋刀魚だしラーメンの塩を選択する。やっぱりおいしい...
店を出てからコンビニに寄りたいとリクエストをもらうが、近くの店は通り過ぎていたので、次のコンビニまで15㎞くらいあるとサラッと伝えるが、友人には驚きだったようだ。

107号線を走り、荷沢峠を超えて宮守へ。JR釜石線の沿線には、既に撮り鉄が集まってきていた。やはりここは沿線一の見どころと言えるめがね橋へ。

通過予定時刻の30分ほど前に到着したが、カメラを構えている方が数名。目的は、4月から運行を開始した「SL銀河」。友人は、初めて見るSLの走行シーンが撮影できることに、興奮を隠しきれないようだった。
友人は何回もシャッターを切り、露出の確認をしている。高機能すぎるカメラの優秀さに頼り切っている自分にとっては想像が出来ないシーンだった。一瞬にかけるその意気込みに感心する。自分ももっと精進せねば…
近くで撮影のスタンバイをされていた方と言葉を交わす。ライターとカメラマンで、この後久慈に向かうとのことだった。そして徐々にギャラリーが増えてきた。
「フォーッ!」というSL独特の汽笛の音が聞こえてきた。丁度晴れ間が見え、一瞬をモノにしてみる。
隣接する道の駅みやもりでソフトクリームを食べてから、南部曲が家千葉家へ。
曲り家とは、馬を大切に扱ってきたこの地方独特の建て方で、母屋に対して直角に厩が配置される建築様式を指す。この千葉家はスケールも大きく、城のような石垣は目立ちすぎるとのことで、行列がある際には隠されたりしたそうだ。
展示室などを見学するが、建物自体の老朽化が著しい。2016年度から大規模改修が予定されているようだ。

引き続き、カッパ淵へ。もう少し山深いところをイメージしていたが、実際には平坦な農村にある寺に隣接したところにある。
木橋を渡ると…
カッパ淵
カッパの捕獲には許可証が必要となっている。川には名人の釣り竿が、きゅうりを餌に糸を垂らしていたが、残念ながらカッパの姿を目にすることはなかった。

遠野を後にし、340号線を辿って住田を抜けて陸前高田へ。途中、すれ違いざまにクラクションを鳴らされた。どうやら、杣遊会でお世話になっている、体の大きなM氏。それらしきクルマがミラーに映った。もう住田で悪いことは出来ない(笑)。

奇跡の一本松の駐車場に到着するが、少し眠かったので、友人一人で向かってもらうことに。風も強く、少し寒くなってきた。先日は30℃、今は13℃。この激しい温度変化に追従するのはなかなか大変である。
ループ橋を抜け、一関へ。アウェーなので夕食は何も考えていなかった。お好み焼きを食べたいと思ったが、ロードサイドの店は無くなっていた。結局、リーズナブルなファミレスへ。
友人を駅前で降ろし、帰宅する。あまりにも駆け足で詰め込みすぎだったが、満足してもらえたようでよかった。

昨年度もそうだったが、今年度も来客に恵まれている。4月以降で既に6名。来月以降も予定されている。多くの方が気仙沼で買い物や宿泊をしてくださっているので、そういう意味でも自分は被災地に貢献しているのかな...

ベースキャンプで毎週見ている「東北魂」。今日は「気仙ぬマン」とう新ネタが披露された。サンドウィッチマンの伊達さんの気仙沼愛は本物のようだし、こうやってメディアでアピールされるのもまたよい。