2014年2月26日水曜日

#397 strategy

連日暖かく、とても過ごしやすくなってきた。梅はまだ、サクラはもっとまだまだだが、春の訪れが近づいてきていると思うとうれしい。いつものように準備して、いつものように出勤するが、財布を忘れたことに気付く。しかし、取りに戻ると遅刻してしまうので諦めて出勤する。

連日続いている作業を、今日も引き続き執り行う。T氏が唐桑の現場で打合せを行った報告書が回ってきた。添付されている資料は見たことのないものだった。入手先を聞くと、気仙沼市役所のホームページ。地図を埋め尽くさんばかりの事業の数に驚く。
I主事がこの地図の存在を、ついさっき新聞の切り抜きで知ったばかりなのに、いかにも前から知っていたかのように嘯く。3人でこういったやりとりで盛り上がっていると、周りは全く関心を示すこともなく、静けさの中にあった。

午後、戸倉の施工現場の代理人S氏から送付してもらったばかりの資料を元に、変更手続きを進める。今日がリミットなので、かなり焦りながら、なおかつ慎重に作業を進める。途中混乱に陥るが、S氏やその上司と密にやり取りし、難を乗り切る。

最期の図面修正が完了したころには、結構いい時間になっていた。後片付けをしていると、先ほどまで残っていたS技査の姿が見えない。在席しているのに施錠してしまうわけにはいかないので辺りを捜索するが、居そうな気配はなかった。電話をかけてみると、既に帰宅したとのこと。若干腹を立てるが、彼にこういった態度をさせてしまうのは何が原因なんだろうと考える。どうも、自分への嫌悪や無関心ということではなさそうだ。このような状況が当たり前の職場に長く居続けたからなのだろうか?もしそれが原因ならば、自らの手でなんとか変革をもたらしたい。

帰路、歩きながら派遣職員とは何だろう?と考える。東日本大震災は、行政職員の流動化をもたらしたと思っている。おそらくその影響からなのか、昨年の豪雨災害復旧のために、近畿圏でも職員派遣が行われている。

自治体には定員が決められており、平常時の業務量に応じた職員が在席し、人員の配置が行われている。今回のような未曾有の大規模災害が発生すると、通常の何倍もの業務が発生し、定員内では業務をこなすことが困難になる。特に基礎自治体では事務系職員に比して技術系職員が少ないので、たくさんの応援が必要となる。

今の状況を見ていると、自治体ごとに技術系職員を確保することが本当に得なのか?と考えてしまう。周囲の自治体を含めた広域での採用、ローテーションをしてみることはどうだろう。その中で不都合なことが見えてくる。例えば、ローカルルールや業務システムの違いなど。平常時にこれらの整合を取っておけば、非常時に即日対応可能になるだろう。三重と同じ積算システムを使う岩手では、行ったその日から業務ができるように。
もちろん、広域で異動することのデメリットもある。人脈形成が難しくなり、地域の特性を把握するのも不利になる。

また、派遣された職員を前線に回すのか、後方支援に回ってもらうのか、それについても結論が出ない。今行われているように、派遣職員を最前線に送るのか、それとも、スピードが求められる被災地には地理や風土に明るいプロパー職員を充当し、被災していない地域に派遣職員を回すことが良いのか?
他にも、ノウハウの形成が必要ない場面に派遣職員を投入するとか...落ち着いたら、いろいろ検証するとよいかもしれない。そして緊急消防援助隊のようなスキームが、行政職員にも必要なのかもしれない。

夕食は結局コンビニで買った麻婆飯に。あぁ、まるきのラーメンが食べたい!