2014年2月8日土曜日

#379 最後の務め

最近は週末にMAXで予定が入ってしまい、惰眠を貪ることが無くなってしまった。予定起床時刻に目覚め、出発準備を整えたが、ウォッシャー液が枯渇していることを忘れていた。既に出発予定時間を超過してしまう。窓に着いた雪をガリガリと落とす。

45号線、340号線を通り、住田町世田米の清水橋たもとへ。SUMITAチェーンソーアート杣遊会が主催する慰霊祭はすでに式典が終わっていてた。またやらかしてしまった...
ここにあるものは、材として利用価値の高くない「木」だったが、杣遊会のメンバーが魂を吹き込み、チェーンソーアートの作品として人々を楽しませてきた。そしてその役割を終え、供養されたうえで最後は熱源として余すことなく利用された。
中には、思い出深い作品もあった。会長の手によってチェーンソーが入れられ、楔が打ち込まれて真っ二つになる。ちょっと悲しくなった。

しぼりたての牛乳やどべっこ(酒粕で作った甘酒)、豚汁、焼き芋などが振る舞われる。町長はじめ、町の重鎮が多数参加されていた。そして、学童保育の児童も訪れてくれる。こうやって林業に興味を持ってもらえればしめたもの。

人が少なくなったところで一時解散となる。会長と二人で火の番をする。会長は見かけも言動も母方の祖父によく似ている。山のことをいろいろ教えてもらう。
三重には大径木があまり見かけることがなく、伐倒シーンも当然見たことがない。そんな伐倒方法を図解入りで伝授してもらう。鉛筆代わりに、会長がカスタマイズされた「フェリング・レバー」が用いられた。

集合時間が近づいたので、杣遊会のワークショップである斉藤機械店に向かう。三々五々メンバーが集まってくる。C氏のクルマに乗せていただき、一路花巻へ向かう。
荷沢峠も雪に覆われていたが、雪道のドライビングに何の不安もなかった。今の自分ではこういった役目を買って出ることが出来ない。車内では「わらふとん」の話で盛り上がる。

実は、花巻の温泉に行くということ以外知らなかったので、こじんまりした雰囲気のところかな~、と思っていたら、ホテル志戸平という巨大なホテルだった。
ベルボーイの方が、「今日は年祝いが4件入っているんですよ」と話される。年祝いとは、乱暴な言い方をすれば厄年に開催する同窓会。また三重にはない風習を知ることになる。しかし、なぜかセーラー服のオバサンがいるのには閉口する。

少し落ち着いてから、宴会が始まる。自己紹介もあり、杣遊会公認の花巻・北上支部、神奈川県支部、三重県支部の各支部長も紹介される。自分は畏れ多くも三重県支部長なのだが、未だにまともな活動が出来ていないことが申し訳なく...
2次会が開催されたが、自称若者チームで風呂に行き、部屋のみから盛岡冷麺という流れになる。まだ宴もたけなわだったが、先に休ませてもらうことにした。