2014年11月26日水曜日

#670 地域貢献

朝から曇り空。今日は天気が悪くなることがわかっていた。傘をもって、徒歩にて出勤する。気温は低いはずなのだが、湿度が高いからかあまり寒さを感じなかった。この地方の気候にようやく慣れたからなのか...

午前中はNという施工箇所の現場代理人と打合せをし、提出のあった書類のチェックを行う。
その後、昨日協議が不調になったと知らされたIという施工予定箇所について、班員と少し話をする。こちらの思いは既に治山班には伝えてある。あとは、県庁のメンバーの尽力に期待するしかない。

市役所から戻ってきたK氏から、鹿児島のk氏が三脚を紛失したと教えてもらう。三脚とはいえ、k氏の使っているモノは相当高額なものと思われる。昨晩遠野まで探しに行ったらしいが、徒労に終わったとのこと。うちのK氏は、何千円かのものと思っていたようだが...

少し気になることがあって、森林GISについて調べてみる。16年前に関わっていた頃とは時代は大きく変わった。
GISエンジンにはQGISをはじめとするフリーソフトが登場。位置情報を取得するデバイスも、ハンディGPSなどしか存在しなかったが、今ではスマートフォンやデジカメにまで組み込まれるようになった。おかげで、簡単にカシミール3DやGoogleEarthといったソフトに、写真の撮影場所を表示させることが可能になった。特に、先日のヘリからの撮影などは、こういった活用をしないと死んだデータになってしまう。

また、当時も堅牢なPCが存在していたが、今では十分に屋外使用が可能なタブレットもある。レーザー測距器もBluetooth内蔵になり、計測データが専用端末にではなく、汎用端末に即時で転送されるようになった。また、治山事業においても、手書きだった図面はCADに変わり、そのデータも共通ルールに基づいて製作されるようになっている。
そして、林務を担当するスタッフも、常にそれらに触れられる環境にいる。

こういったソフトウェアやデバイスを組み合わせることで、様々なものを一つの基盤上に統合することが可能になる。16年前にできなかったことが、今はハード、ソフト、それを扱う人、すべてが出来る環境が整ってきた。
初めてGISに触れてから16年。周囲は大きく変化したが、その中に入っているデータは、汎用機で森林簿を管理していた時代から特に進化は見られない。昔のようにマンパワーを無尽蔵に投入できる時代はとっくに終わっている。今の知見を持って、改めてこの分野に関わってみたいと思う。

業務終了後、外はかなりの雨。勤続25周年の表彰を受けたばかりのM班長に、K氏、W技師とともにベースキャンプへと送ってもらう。そのまま、K氏、W技師と夕食に向かう。
久々のイエティ
地域貢献というテーマについて、話をする。3人に共通するのは、この地方の産品を身につけることにある。K氏は気仙沼ニッティングがお気に入りで、W技師はオイカワデニム、そして自分はシャークスキンの小物。誰もまだ手にしていないが、ボーナス後にアクションが起こりそうだ。

お世話になっている親方から電話がある。ここ数か月、かなり困難な状況に追い込まれていたと伺う。その克服に自分も少し役に立てたのではと思うと、三重に居なかったことが悔やまれた。