2014年11月6日木曜日

#650 空虚

昨日に比べて、すっきりと晴れ渡った、幾分暖かな朝を迎える。いつものように準備して、いつものように出勤する。

朝から、林業振興班のM班長の元にトラブルが舞い込んだようだった。いつも思うのだが、普通ならふさぎ込むか激怒してしまうようなトラブルをものともせず、むしろそれを楽しんでいるかのようなM班長のメンタリティは素晴らしいと思う。

昨日来の書類作成に取り組んでいると、三重のU主幹から写真の督促メールがやってくる。12月6日に開催される昭和東南海70年シンポジウムで使用するために必要とのこと。正直、今優先されるべき仕事が存在しているので延期をと思ったが、取り急ぎ整理を開始する。こういったざっくりしたリクエストは少し厳しいものがある...
青空が美しい非ライブカメラA
午後、整理の終わった写真を送り、引き続きの作業に取り掛かる。図面の修正も二度手間になってしまっており、やむを得ないとはいえ、時間と労力が徒に投入されることが苦しい。

そして、HやNという施工箇所、Iという施工予定箇所に関する資材の融通について、T班長に相談する。すると、今までの経緯を説明しているにも関わらず、H主任主査に「南三陸で誰か知っている人いねぇすか?」と尋ねている。いえ、ご存知のとおり、去年から南三陸は私が担当しているのですが...

前任者から、どのスタッフがどのような手順でどのような業務を行っているのか、何も引き継がれていないのだろうと察する。また、自分が手掛けている業務のことをどれだけ理解されているのか疑問に思う。パーソナリティを軽視した、単なる頭数としか見られていない感。今回だけではなく、以前も味わっている。こういった些細なことがモチベーションを左右する。
3年目は無いと自分では思っている。こういった状況の積み重ねの中で3年目...などと話が出ると、空虚としか感じない。

定例の掃除を行ってから、業務終了となる。郵便局で振込を済ませてから、まるきへ。製麺ワークショップで店主の影を見かける。
さんま節醤油そば
おばさんとめっきり寒くなったと話をし、気仙沼(というか本吉)の文化についていろいろ教わる。昔は突然の来客に備えて、いつもたくさんご飯を炊いていたとか...

店主が戻ってきて、「少し雨が降ってますよ...」と教えてくれる。少しぱらついただけだったので、ホッと一安心。
帰り際、ワークショップをのぞかせてもらう。ラーメンの製麺の様子を見るのは初めてだった。バームクーヘン上に丸められた麺を、また伸ばす作業の途中だった。

そして、遠征していた高田の友人を気仙沼駅へ迎えに行く。ついでにアンカーコーヒーに寄って少しねまることに。前向きな話もしつつ、愚痴も言いつつ。聞いてもらえる人がいるのは、大変ありがたいことだ。

高田まで送り届けて、気仙沼へと戻る。気仙沼では濡れていた路面も、高田では乾いている。隣町でも天気が違う。人の気質も、気仙と気仙沼で違うような気もする。