2014年11月12日水曜日

#656 派遣職員のABC

天気予報の通り、曇り空の朝を迎える。今にも雨が降り出しそう。窓を開けて喫煙していると、M班長が丁度前をを歩かれている。雨はまだ降っていないか確認すると、大丈夫とのことだった。傘をもって出勤する。

メーカーから届いたメールを確認しながら、設計作業を進める。今はこの作業に没頭しているので、他の沢山の業務を放置してしまっている。それらはどんどん溜まっていく一方なのだが...
いつの間にか、雨が降り出していた。こうやって、日に日に寒くなっていく。
 南三陸に出かけていたK氏とN技師が帰還する。役場で林道の災害復旧を担当している、兵庫県の相生市から派遣されているN氏が、入庁1年後に南三陸に異動になったと話をする。

派遣職員は大きく分けると3タイプ存在する。Aは派遣に関わらず東北と繋がる人、Bは派遣があったから東北に来た人、Cは自らの意思に関係なく東北にいる人。自分はAのつもりでいるが、今は大多数がBかCである。2年前の大船渡市役所に派遣の時は、ほとんどがAだったが、もう派遣する側も人材が枯渇してきたのだろう。

入庁2年目のN氏を派遣した市役所の気持ちはわからなくもない。いろいろな意味で、派遣という仕組みそのものを、そろそろ真剣に考えなければならない時期に来ていると思う。

時折雨が強くなったりしたが、幸いにも帰宅時点では上がっていた。夕食は久々にオーベルに向かう。
帰宅後、FBを眺めていると、三重の上司が高知に出張していることが分かった。CLTの活用に関する調査と思われるが、正直うらやましい。
県の林務という視点からは、被災地にいる今の自分の業務は、直接的に参考にならないかもしれないし、見て記憶する以上の業務へのフィードバックは困難かもしれない。ただ、しばらくここに住んでいると、様々な街づくり、住んでいる人たちの気持ちや文化、復興への道のりなど、居ながらにして自動的に耳に、目に入ってくる。そういった意味では幸せな環境にいるが、復旧工事以外の分野にも関わってみたいという本音もある。

最近、少し被災地の復旧、復興に関する情報収集を怠っている。ある程度、関心のある分野は網羅しきったからなのか...
今は、三重に戻ってからでも、この地の人たちと繋がれることを意識した動きをしているような気がする。まさに、大船渡市役所に派遣されていた時のように。