2014年11月9日日曜日

#653 忘れられない思い出 -全日本わんこそば選手権-

いつもの出勤とあまり変わらない時間に起床し、身支度を整えて部屋を出る。ベースキャンプの駐車場で、兵庫のK氏、佐賀のU氏と合流する。U氏は昨日のような寝坊をすることもなく、時間通りにやってきた。K氏のマシンで、一路盛岡へと向かう。
外は曇っており、やや寒い。107号線を走り、宮守の道の駅で小休止する。予想よりかなり早く盛岡に着いてしまいそうなので、途中寄り道をしてもらうことに。

東和ICから高速に乗り、盛岡南ICで下車、志波城古代公園へ。高速から見えていて、前から気になっていた場所へ、自分のリクエストで...
この場所は、朝廷が蝦夷と呼ばれた東北地方の支配を強化するための拠点として設けられたもの。城と言っても、もちろん天守閣があるわけではなく、城柵と呼ばれる周囲を土塀と堀で囲ん平らな場所である。
広いメインストリート
敷地内には、官衙(かんが)と呼ばれる執務スペースを復元した建物があり、中は資料館になっている。
当時にしては大きな建物
内部の様子
業務に勤しむ古の役人
5年ほど前に見た正倉院展でも思ったが、1200年経っても、あまり役人のすることは変わらないな、と思う。
帰り際に、土産物店兼案内書に立ち寄ると、係の方から話しかけられる。気仙沼からやってきたことを告げる。そして、自分が使っている「Coco唐」のスマホケースに興味を示してくれた。さりげなく、気仙沼のPRをしておく。
昼食を摂らずに、会場となる盛岡劇場へと向かう。
今日はこの場所で、第29回全日本わんこそば選手権が開催される。K氏が申し込みを行ってくれたおかげで、今こうしてこの場に居合わせている。
会場に入ると、ほんのりと出汁の香りが漂っている。受付を済ませたら、自分たちのブロックで最後になっていた。皆、早めの会場入りである。

席に落ち着くころには、子どもたちのグループが終わろうとしていた。
そして、大人の部が始まる。3人一組で、49チームが参加。競技ルールは至ってシンプルで、一人2分でどれだけ沢山食べられるかである。
ちょっと怖くなってくる
凄い...
キレイな女性も参加
いかにも沢山食べそうな人は、相撲の国体選手
10チームずつ3グループが終わり、10分のインターバル。
そして、いよいよ自分たちの番へ。チーム名の「気仙沼マン」は、2月の雪合戦以来、なにかグループを結成するときには必ず名付けている。普段とは別の緊張感が襲ってきた...
トップバッターU氏は40杯
大健闘のK氏は60杯
口パンパン。50杯食べる。
お給仕さんの「はいじゃんじゃん、はいどんどん」という鬼畜な掛け声により、ますますプレッシャーが高まる。最初はいいペースで進んだが、だんだん口の中がいっぱいになってくる。絶対、お給仕さんは楽しんでいる...

結果は150杯。200杯オーバーの猛者たちに比べると、その数は知れているが、それでも再開は免れただけでもよしとしよう。SGのメンバーも3グループが参加していたが、いずれも自分たちより沢山食べていた。しかも200杯越えが2チームも...さすが昨年3位に入っただけはある。優勝チームは260杯だった。
わんこきょうだい「そばっち」と記念撮影
 そして、個人戦。15分の持ち時間でどれだけ食べられるかが勝負。スピードもさることながら、持久力が試される。
 昨年優勝の井本氏は、5分のハンデが科せられる。そして、5分後に猛然とダッシュ!
みるみるうちにお椀が増えていく・・・
結果、井本氏が344杯を平らげ、2連覇を達成する。その食べっぷりは、もはやマシーンだった。
盛岡を後にし、宮守で夕食とする。
ライトアップされためがね橋
菅原先生から教えてもらった広東厨房という中華料理店へ。本格的中華を楽しめる店だが、それほど空腹でもないので、チャーハンを食べる。何を血迷ったか、K氏はまた麺類を頼んでいた。
冷たい雨の降る、暗い道を行く。行きと同じルートでベースキャンプへと戻った。