2014年11月14日金曜日

#658 機会

寒さが一段と増しているような気がするが、気のせいではなさそうである。出発の準備をあわただしく整え、出勤する。

昨日提出資料の作成を何とか終えたので、机上に散乱したドキュメント類を片付ける。試行錯誤を繰り返したせいか、ただでさえ汚い机上が、すごいことになっていた。
いつもは時間より前に訪ねてくる、Nという施工箇所の現場代理人氏が、珍しく遅めにやってきた。出発までの時間があまりないため、サッと打合せを済ませる。

N技師と仙台行のために合庁を後にすると、地震体験者のような、見慣れぬパネルバンが止まっている。残存型枠のデモカーだった。興味があったので、いくつか担当氏に質問することに。
284号線から東北道経由で南下する。若柳金成IC直前に見える栗駒山は、当たり前だが今日も雪。
途中、長者原SAで昼食。幾度か東北道を走ってはいるが、ここに立ち寄るのは記憶がないだけかもしれないが、初めてのような気がする。
稲庭「風」
色づいたイチョウ並木をくぐりぬけ、予定していた時間に県庁に到着。治山班で協議となる。N技師が持ち込んだSという施工予定箇所をM技査に説明し、自分の持ち込んだIという施工予定箇所についてS技術主幹、S主任主査と協議を行う。三重にいた時はこういったケースが結構あったが、それに比べると、こちらは回数が少ない。施工規模は大きいものの、箇所数が少ないからだと思うが...

職場では、業務で目立った成績を残した職員への表彰が行われた。海岸防災林の整備に尽力した方が対象だった。

協議は無事終了し、その後も技術基準の解釈などで打合せを継続する。顔を合わせられるこういった機会に、出来る限り情報交換しないと。

業務終了後、N技師、治山班のS班長、M技査、林業振興課のS技術主幹と懇親となる。こういった機会があることで、いろいろな話が聞けるのも助かる。
N技師のリクエストでメキシコ料理の店へ
 S技術主幹とは初見なので、N技師が自分のことをいろいろ紹介してくれる。「水上さんは、地元のことにすんげぇ詳しいんですよ!」と言ってくれたので、「文化レベルで地域を理解していないと、業務上支障をきたしますので...」などと、カッコいい言葉を発してみる。いや、ただ単に好奇心旺盛なだけなんだが...

M技査と入れ替わりで、10月で気仙沼から異動となったS主事が加わる。そして、二次会は秋田の地鶏を食べられる店へ。
切ってあるから「きりたんぽ」
N技査が手際よく盛り付けを行ってくれる。「セリの根っこが美味いんです!」と力説している。

適宜終宴となるが、タバコを買っているうちにメンバーが散り散りになってしまう。S主事と二人取り残されたので、前から行ってみたかったバーに向かう。

S主事から、気仙沼にいた時と同じように質問を受ける。奇遇にも、三重の弟分と同じ「ゆうすけ」という名前。
S主事の立ち居振る舞い、組織のこと、人事のこと、将来のこと、派遣職員のこと、プライベートのことなどなど、話が尽きることはなかった。自分の経験を踏まえて、つたないアドバイスをする。そのことは、自らの反省にも繋がる。自分もまもなく四十。もうそろそろ迷わないようにしないと。

彼のストレス解消になれば、と思うので、またこの機会を設けよう。うーん、これも派遣業務の一環なんだろうなぁ...
時計を見たら、とっくに日が変わっていた。冷え切った道をホテルまで戻った。