2014年7月12日土曜日

#533 Crossover Kesennuma Vol.14 -運命の時-

スマホから発せられる強烈な音と振動に、強制的に起床させられる。画面を見ると、福島県沖で大きめの地震が発生したようだ。津波の発生を予感し、テレビを付ける。津波注意報が発表され、いわきや気仙沼の天カメの映像が流された。
到達予想時刻でも、目立った海面の変動は見られなかった。しばらく画面を注視していたが、いつの間にか寝てしまっていた...津波注意報は6時15分に解除される。

再びスマホの鳴動で起床し、N技師と少し話をしてから千厩を出発する。三陸らしくない、暑さ。途中の温度計は32℃になっていた。トンネルを抜けて沿岸に着いても、その暑さに変わりわなかった。

本日の数多くのミッションをこなすために、モーターズショップエビナへ。忘れていた3号機のオイル交換を依頼している間、店長と談笑する。資格試験を無事終えたと話をすると、思ったより早かったと驚かれる。そして、店長の甘言というか、強力なプッシュにより、ある決断を行うことに...

時間が無くなってしまい、急ぎベースキャンプへと戻り、1号機に乗り換え、Keikiという洋菓子店でGottoという、ひそかな気仙沼名物を買い求め、本吉の総合体育館へ。受付でお茶っこ用にGottoをお渡しする。
「海、みらい!」という新たに立ち上がった団体による、女性向け防災学習会に忍び込ませてもらうことに。「みらい」には、「未来」と方言の「見らい」が掛けられている。
主催者でもある大塚さんは、以前防災学習のことを尋ねられたことがある。その思いが、こうやって形になったのは素晴らしい。

宮城では、今は復旧復興で多忙を極めているからなのか、講座や講習、啓発活動が全くと言っていいほど行われていない。防潮堤建設についても、L2ではハードとソフトの組み合わせとされているのだが...地域機関の防災担当も、市民とのコラボレーションなど行われている気配はない。実施されていたら、自分のアンテナに引っかかるはずだ。

その点、三重は市民、行政、大学と、これでもかというくらいに活動を行っている。裏返せば、ハードが出来ない分、ソフトでカバーするというところだろう。自分の手掛けた「防災みえ.jp」も、そこは開発のきっかけの一つでもある。

本来は男性NGだったが、大塚さんに無理を言って加えてもらった。男性は「knight」と呼ばれていたが...
西岡英子さん
防災と復興に女性の視点を~命と生活を守るために、今できること~
大塚さん
「ソフト防災」と「減災」という考え方について
工藤真弓さん
南三陸椿ものがたり
椿ものがたりの概要
椿ものがたりの巻物
3名の講演の合間と最後に、グループによるフリートークが行われる。自分のいたグループでは、特に避難所の運営について問題提起がなされた。被災程度により格差が生まれ、不公平な状態になったとのことだった。誰もが人生初めての経験なので、その時に様々な心理状態になったことは想像に難くない。

避難所で暮らすという経験は、ほとんどの人が行わずに生涯を終えるだろうし、今日参加されている方も、今回の震災がおそらく最初で最後だろう。そう考えると、こういった貴重な経験は全国レベルで共有する必要があると感じた。さて、どうやって進めていくのか...

充実した内容だっだが、次の予定が迫っていたので、そそくさと退場させてもらうことに。次回は9月が予定されているが、三重の取組を紹介して欲しいと言われたらどうしよう...(^^;)

ベースキャンプへと戻り、洗濯物を干してから大船渡へ。七夕まつりの懇親会「お天気まつり」が開催される。SGのメンバーに後れを取らないように、ビールの差し入れを行う。
 高田のホルモンと遠野のジンギスカンをつまみながら、話に花が咲く。
スイカ割り
たぶん人生で初めて、横笛を吹いてみることに。最初は全く話にならなかったが、少し練習をすると音が出た。

21時に散会となり、SGの現寮長S氏、板橋のN氏、東浦町のE氏と4人で少し街へ繰り出す。土曜の夜はどこも賑わっており、近くのスナックへ。
五葉もいつの間にかリニューアル!
盛にいると、ほぼ100%知っている方に会う。今日も市役所派遣時にお世話になったS係長(今は課長補佐)にお会いする。

夜も更けたので、ほどほどに散会となる。少し疲れてしまったので、SGで休ませてもらうことにした。