2014年6月26日木曜日

#517 消えゆくもの

梅雨には似つかわしくない天気が続いている。このまま空梅雨というのは、自分にとってはありがたいように思うが、農作物にとっては決して良くはないだろう。
いつものように準備して、いつものように出勤する。

昨日から少し議論になっていた書類の修正事項について、班内でミーティングとなる。直接的な作業を行うのは自分とN技師になる。修正範囲を限定しないと、スケジュールに乗らなくなってしまう。そのあたりを明確にして、作業に取り掛かる。幸いにも、既にある程度は数量が算出されていたため、作業自体は短時間で済んだ。
K氏と少し立ち話をする。「こういう日は外に出たいですね。」と。そう思わせる良い天気。しかし、最近はやませが吹かないからか、あまり涼しさというか、寒さを感じない。徐々に夏っぽい気温になってきている。屋外は風があって涼しいが、室内は熱気がこもっている。
政策提案の書類がようやく半分出来上がった。確認のメールをメンバーに送信する。

業務終了後、千厩に向かう。講習もあと僅かになったが、今日からN技査が参加することになった。予備知識がある自分やN技師とは違い、全く初めての体験となる。いきなり洗礼を受けたようだった。

講習が終わってから、3人で千厩の街に繰り出す。味わい深い商店街には、生憎居酒屋はほとんど見当たらない。2度目となる「たぬき」という店に行く。
二人とも秋田出身なので、三重からは想像できない話をいくつか聞くことに。小学生の頃はスキーが必須で、アルペンやクロスカントリーなど、それぞれが普通に特技を持っていた。

N技師がポツリと漏らした。「母校はすべてなくなった」と。もちろん、完全に廃校になったわけではないが...
合併や統合で、校名だけでなく校歌も失われる。自分は幸いにもそのような事態にはなっていないが、自らの意思に関係なく思い出が消えてしまう事態は切ない。

また今日もN技師の家に泊まることに。なんとなく、N技師とは三重に帰ってからも付き合いが続きそうな気がしている。職場でもプライベートでも、距離が近い方が仲良くなるのは世の常か...