2014年6月16日月曜日

#507 回り道

涼しげな、そして爽やかな朝を迎える。三陸の梅雨は、晴れ間においても不快感を与えてこないのが喜ばしい。いつものように準備して、いつものように出勤する。

久慈に行ってきたというK氏から、感想を聞き出す。平庭闘牛大会を観戦してきたとのことで、正直うらやましい。また、闘牛会場には山古志からやってきた方が挨拶をされたとのことだった。今年は新潟中越地震から10年。近日中に山古志にもぜひ訪ねてみたいところだ。

発注用の図面の印刷を頼まなければならず、少し慌てて作業をする。印刷所への約束時間を少し過ぎてしまったが、何とか入稿することが出来た。最近は大型プリンターも値段がこなれてきたので、所属に1台あってもよさそうな気がするが、今は仮庁舎なのでやむを得ずか...
非ライブカメラA
午後、三重のO先輩から書類がメールで送られてきた。「大変な苦労をして…」と書かれている。確かに、O先輩はとばっちりを受けるという表現がぴったりだった。申し訳なく思い、電話を入れる。返送する書類には、今の上司でもあるむすび丸課長を同梱しておく。

スマホのアプリが豪雨の到来を予告していた。知らせのとおり、14時過ぎから雨が降り出した。薄い天井からは盛大な音が聞こえる。晴れているときは、屋外の工事の音が大きくて窓が開けられない。雨が降ると、今度は別の音が聞こえてくる。ノイズキャンセリングヘッドホンの使用を許してもらいたいところだが、それでは仕事にならない。せっかくのそよ風が十分に活かせないのが歯がゆい。

夕方、栗原のA技術主幹から電話が入る。積算に関しての質問だった。そしてこちらからは、ある計画について実行可能かどうか打診する。

三重県の林務職員に、今の東北をぜひ見てもらいたい。そのため、こちらからアクションを起こそうかと考えている。見てもらいたいポイントは、内陸地震の復旧、住田町の木造庁舎、津波被災地、そして海岸林造成箇所。実行するとなると、栗原の事務所のメンバーを差し置くわけにはいかない。そういったお願いも、知っている方がいるととてもスムースに話が進む。

こまごました修正作業を終わらせ、あとは本日不在のN技師にチェックをゆだね、少し薄暗くなった合庁を後にする。既に雨は上がっていた。

大型ショッピングセンターに立ち寄り、クリーニングと少し買い物をしてから福幸小町へ。久々に行きたかったこけしは、1週間ほど臨時休業だった。お店の方のリフレッシュだと信じたい。バックアップのエスポワールへ。

ベースキャンプに戻ってから、林務職員としての自分のことを考える。林務の経験が圧倒的に少ないので、皆が短期間に得ている知識、常識にようやくたどり着いているような気がする。しかし、回り道をしたとはいえ、結果として同じチェックポイントを通っている。
ストレートで行くのか、回り道をするのか、どちらが正しいかは何とも言えない。もちろん、回り道をしたが故に得られたものも計り知れない。これからはストレートな路線に乗るのか、それともまた迂回をしていくのか。うーん、神のみぞ知る…