2014年6月22日日曜日

#513 微妙なバランス

今日も昨日と変わらない早さで起床する。薄曇りだが、雨が降りそうな気配はなかった。昨晩洗濯物をそのままに撃沈してしまったので、慌てて干し、ダッシュで準備して1号機で出発する。

午前は、千厩で講習となる。今日はいつもと違った年配の講師だった。訛りがとても心地よく、講義も楽しい。1号機を見られていたので、「三重さ住んでんの?」といろいろ聞かれる。講師のご令嬢が四日市に嫁がれているそうで、少し驚く。意外にも、岩手と三重は繋がっているのだと。
1号機から降りる自分を見て、「もっと若い人さ乗ってんだと思った。」と言われたときは、かなり凹んだ。

意図しているわけではないが、最近、あまり強力にアピールされていない観光施設を回っている。通りすがりに見かけた看板を頼りに、一関市花泉町の「花と泉の公園」に向かう。
広大な敷地に造成された公園には、巨大な駐車場があった。しかし、止まっている車両はごくわずか。併設のボタン園はシーズンオフなので、やむを得ないか...

「れいな de フローレス」と名付けられたセンターハウスに寄り、遅めの昼食を摂る。ミニ餅御膳という、おやつのようなご飯のようなものを食べてみる。
店員さんから、「ふすべってご存知ですか?」と尋ねられる。首をかしげていると、ゴボウを鶏のひき肉を混ぜた、この地方独特のもの。少し辛目でおいしかった。
いろいろ楽しめる
引き続き、ちょっと高めの入場料を支払い、ベゴニアの温室へ。温室特有の臭いが過去を思い出させ、少し鬱になる。
立派な外観
まんべんなく日光を当てるギミック
同上
沢山のベゴニア
おとぎ話的空間
中には喫茶コーナーがある
鏡の泉という仕掛け
花は特に好きではないが、最近やたら花のある場所を訪ねているような気がする。心が安らぐのか、被災地の光景から目を逸らしたいのか…

カーナビ上で熊野神社の文字を見かけたので立ち寄る。田んぼの真ん中にこんもりとした森があり、うっそうとした境内は、熊野らしい雰囲気に包まれていた。
引き続き南下し、伊豆沼へ向かう。前から訪ねたかったが、なかなか行く機会がなく、こんな時期になってしまった。ひとまず、サンクチュアリセンターへ。
駐車場にいた、人懐っこいネコ
特徴的な外観
ラムサール条約湿地としての認定書
ずらっと並ぶ望遠鏡
日本でも有数の渡り鳥の集積地で、冬には沢山の「鳥っこ」好きが集結する。しかし、この時期は鳥もあまり見当たらないからか、人は少ない。

少しくたびれた展示を眺める。沼の湿地は微妙なバランスの上に成り立っており、ハスの増加による問題、在来種が減少して漁が成り立たない問題、外来種の問題、ヨシ原の手入れがなされない問題など、複雑に様々な要素が絡まりあう。一つだけを重視してもダメで、すべてを万遍なく整えていかないと、生態系は守られないのだということが理解できた。
 築館ICから東北道に乗って泉ICへ。前から行きたいと思っていた店に出向く。自分の求めている商品は生憎置かれていなかったが、店員さんから根掘り葉掘り話を聞くことに。店もきれいで、説明も丁寧で好感が持てたが、従業員に対しての会社の方針が少し引っかかる。商品の危険性を理解していれば、従業員の方にもそれを徹底するはずなのだが...

途中、ファストフードのドライブスルーで夕食を調達し、定宿へと滑り込んだ。