2014年6月15日日曜日

#506 Minamisanriku meets Mie -phase2-

6時に起きようという意思は打ち砕かれ、9時のアラームも何度も延長した。あ、サッカー日本代表の試合が始まるなぁと思っていた頃、電話が鳴る。大船渡市役所時代の同僚、K主任からの電話だった。既に時間は10時前、テレビを付けて身支度を整える。シャワーを浴びている間に、日本が先制していた。

仮設団地の脇を通り、高台の隘路を抜けて気仙沼小学校へ。K主任の息子、柚輝が出場する小学生のサッカー大会が行われている。大船渡、気仙沼、栗原、登米、松島など、各地からサッカー少年が集まっていた。今日は3年生以下の大会なので、皆とてもかわいらしかった。
梅雨の晴れ間なので、少し暑かったが、それでも爽やかさを忘れない気仙沼の気候は心地よい。しかし、K主任にとっては大変暑かったようで…自分は第2試合からの観戦だったが、5-0で圧勝だった。
こういった場合、母親は仲良くなるが、父親はなかなか打ち解けられないようである。年齢もまちまちで、K主任が一番若いくらいと聞くと、子どものいない自分は、ちょっと恥ずかしくなる。

昼食を食べに行こうかと思ったが、30分のインターバルで次の試合が始まるとのことで中止する。急ぎ仮設団地の一角にあるコンパクトなコンビニに行くが、K主任が「カバンにおにぎりが4個入ったんで、2個食べて」とすすめてくれたので、遠慮なくいただくことに。しかし、1個食べたところで午後の試合が始まってしまった。危なげなく、4-1で勝ち越したので、予選リーグを1位通過する。日本代表は残念な結果に終わってしまったが…時間が来てしまったので、先に失礼することに。

ベースキャンプへと戻り、少し小奇麗な格好に着替える。T部長、M班長、W技師とともに南三陸ホテル観洋へ。予定よりずいぶん早く到着したので、少し館内をうろうろする。新聞記者の方が書いた本を買い求め、不思議なレイアウトの会場へ。

南三陸森林組合フォーラム「南三陸から森を語る」が行われる。日曜の午後という難しい時間だったが、会場は盛況だった。
 冒頭は、三重の著名すぎる林業家、速水亨さんの講演だった。恥ずかしながら、林業職員であるにもかかわらず、直接お話を伺うのは初めてだった。とても先進的な考えをお持ちで、特にコスト競争力を上げようとする取組について興味深かった。何が必要で、何が不要なのかを明確に語られる。とてもエネルギッシュで、参考になった。そして、山については「東北がうらやましい」と何度も口にされていたのが印象に残った。
 引き続き、こちらも三重では著名な林業家、吉田正木さんの講演。GISとGPSを使用した森林管理についてお話しいただく。三重は地籍調査の実施率が非常に低いなど、自分と同じ視点をお持ちだった。森林計画をもう一度やってみたいという自分の願いが叶えば、一緒にいろんなことを取り組んでみたいと思った。
 引き続き、アミタ持続可能経済研究所の方による南三陸での取組、博報堂の方に寄る南三陸の森を思う話など、盛りだくさんな会だった。三重という名前、南三陸に知れ渡ったかな…
 引き続き懇親会に参加。南三陸の林業家の方など、自分の知らない方と接触できたのは大きな収穫だった。
帰路、それぞれのパーソナリティについて車内で話をする。こういった時間が、業務を円滑にする秘訣なんだと、改めて理解した。