2013年11月12日火曜日

#291 伊達な男達

起床することがはばかられるくらいに、部屋の中が冷たくなっていた。エアコンのリモコンに手を伸ばし、温まるまで待っていたら既に危険時間帯に突入していた。急ぎ準備をして出発する。風が吹いていたら、世紀末と間違えるのではないかというくらいに寒い街を行く。

風邪はかなり良くなったものの、まだ完調ではないのでマスクを付ける。昨日の打合せで提示された図面を、舐めるように見る。以前の「作品」があればそれと対比するが、残念ながら初めての形式の構造物であり、仮に作品があったとしても、津波で書類は失われている。あーでもないこーでもないと悩み、H技査に相談する。この歌津にあるIという現場は、順調にいけば自分の部署で最初にスタートするL1防潮堤となるので、キャッチアップではなく、リードしていく必要がある。いよいよ未体験ゾーンに踏み込んだ感じだ。

引き続き、I主事と戸倉のHという現場についてディスカッションを行う。課題に対して、コンサルタントから2プランが提示されているが、自分としても、コンサルの担当氏としてもプランAが望ましいと考えている。事の順序を間違えると水泡に帰する可能性があるので、どういう進め方が望ましいか、どこからアプローチするのが望ましいのか打ち合わせる。

土木事務所に質問のため訪ねると、昨日「より道」で出会った徳島から派遣のT技査が在席だった。今日も半袖。見ている方が寒くなる...
久々の非ライブカメラ
午後は資料作成などの内業に勤しむ。しかし、この寒さだと今の手持ちの装備では不十分な予感がする。拡充を検討しよう...

地元への説明のため、土曜日に出動できるかI主事に尋ねたところ、S技査と芝刈りに出かけるとのことで、NGだった。意外と思う反面、うれしくもあった。戦場では歯を見せないのが伊達男なのかどうかわからないが、以前と変わらず職場でプライベートを知る機会は殆どと言っていいほどない。しかし、こうやって繋がっていたことが分かっただけで安心した。うーん、さらにコミュニケーションを深度化するには、ランチミーティングなどの開催が必要か...

T氏に23日のスケジュールを訪ねたところ、「空けとけっていわれてたから空けてますが(笑)」との返事があった。チーム三陸の始動を呼びかけるが、スケジュール調整がうまくいくかどうか...

業務終了後、大型ショッピングセンターで牛乳やらパック寿司を買い求める。ベースキャンプに戻り、今冬初となるホットカーペットへ火入れを行う。洗濯や年末調整などこまごましたことをしていると、あっという間に時間が経ってしまった。

先日N君から「水上ちゃん、これからどうすんの?」と訊ねられたことを思い出す。短期的に自分のやりたいことは決まっていて、今それが出来ている。もう少し先のことは、なんとなく雲の中にいるようで、自分でも迷っているというか、よくわかっていない。本当の意味での伊達男への道は遠そうだ。