2013年6月13日木曜日

#139 花が咲く

台風によって押し上げられた梅雨前線のせいなのか、今日も小雨がショボショボ降っている。たまってしまったペットボトルをごみ捨て場に置き、徒歩で出勤する。

夜と昼、ONとOFFのギャップが激しいこの職場、今日も静けさを保っている。これもまた宮城の魅力かな。
昼からの打合せに備えて、2つの現場の資料を用意する。事業の進捗状況が異なるため、資料の質に差が出ることはやむを得ない。
非ライブカメラ
午後、T班長と南三陸町役場へ向かう。車内で業務上の疑問点などをディスカッションする。丁度大谷海岸に差し掛かったころ、ここに設置される予定の防潮堤のセットバックについて話題になった。海水浴場に干渉しないように陸側に下がる予定だが、下がるという情報以外はまだ公開されていないため、想像するしかない。

南三陸町役場は新しい仮設の建物になっているが、コンテナハウスの暫定役場は今も残置され、他の目的で利用されている。

まず建設課で打合せを行う。町の考え方が理解でき、お互いに譲れるところ、譲れないところがはっきりし、そして引っかかっていた部分も取れ、前向きな打ち合わせになった。T班長と二人でこのような打合せに参加するのは初めてなので、それぞれの話し方、伝え方、気持ちの込め方が違っていることが改めて分かった。それは、経験、職場の文化などが違うので当たり前。T班長式が最善の時もあれば、水上式が結果を生み出すときもあるだろう。メンバーそれぞれの持ち味が生かされる業務の進め方が出来るのが望ましい。

引き続き、企画課で打合せを行う。町は、26の漁業集落すべてで住民との意見交換会を行っている。自分の手掛けている業務も、そういった住民の方の生活に影響を及ぼす場合もあるため、会に参加したいと告げたところ、快諾いただく。
担当のN氏は鹿児島からやってきている。名刺の裏面には、地元の特産や名所が印刷されていた。自分も真似をして、次回印刷分から「実はそれ、ぜんぶ三重なんです!」と裏面に印刷しよう。

南三陸町は、震災で職員を多数亡くすというとても悲しい状況に陥った。そのため、役場にはプロパーの職員のほか、派遣職員、県の任期付採用で派遣された職員、再任用の職員など、超混成部隊となっている。そして、その混成部隊が的確にマネジメントされている。このノウハウは何物にも代えがたいと思う。

自分の担当する歌津の現場を見てもらい、帰路に就く。車内ではT班長のパーソナリティーに触れることが出来た。「めんこいっちゃね~!」のセリフから察せられるように、T班長のトイプー好きはガチである。負けずに愛猫「みぬゆき」の自慢をする。

業務終了後、ある課外活動への参加に悩むが、総務部のS主事が連れて行ってくれるとのことで、参加することにした。職場で声をかけるものの二の足を踏む人が多い中、M班長がエントリーしてくれた。

会場となる45号線の気仙沼バイパスへ。気仙沼市が主催する「花のみち45」運動で、道路沿いに設置された花壇に花を植える。花壇は参加団体ごとに割り当てられており、植栽は団体が実施する。
正式には気仙沼地方振興事務所
会場にはあまり人がおらず、50mくらいの花壇はまだほとんど植わっていなかった...
花の植え込みを開始するも、M班長が「罰ゲーム...」と若干こぼされる。本当に終わるのか不安になる量だったが、途中から神スピードになり、あっというまに作業が終了した。
お決まりの記念撮影
mission complete
作業終了後、3人で食事に向かう。当初予定していた店はあいにく定休日、代わりにブランチというお店に行く。ややおしゃれ風なのに、和メニューも豊富な不思議なお店。好きなモノが並んでいるメニューを選んだ。
自分より1年長くいるS主事は、かなりの食べ歩きをしたそうで、いろいろな店を知っている。そういった気仙沼のよもやま話に花が咲いた。