2013年6月11日火曜日

#137 communication

昨日とはうって変わって、ひんやりとした朝を迎える。半袖での出勤は困難を極めそうだ。

今日の三陸新報の一面には、ハローワーク気仙沼の24年度の状況が掲載されている。求職者は23年度に比べて半減、求人は3割増加した。昨年度の平均有効求人倍率は1.0倍。

今日も歌津の現場に呼ばれているので、ニューカマーのI氏を同伴の上、出発する。台風が接近しているので、現場の段取りが変更されたために少しダッシュするが、クルマのカギを忘れる。あぁ…
沖合は若干の霧が立ち込めている。この現場に出向くときはかなりの確率で寒い。

現場の段取りを狂わせないように、不可視部分の検査を速やかに終える。最近かなりの頻度で現場を訪問しているからか、チーム白老のメンバーとも、少しだけだがコミュニケーションが取れるようになってきた。最年少のK君は今日もがんばっている。

I氏に引き続きをかねて、南三陸の現場を案内する。茨城からやってきたI氏にとって、初めての土地。被災地の風景に目を奪われている。
戸倉の現場では、被災した状態だった倉庫らしき建物が解体されていた。この地方では、意図的に残されている建造物以外は、ほぼ解体が完了している。
そして、シーカヤックを操る方々...
隣接する担当現場の所有者の元へ向かう。今日は別のネコが出迎えてくれた。事業進捗の経緯を説明しご理解をいただく。第三者的なやむを得ない事情とはいえ、正直心苦しい。

丁度昼になったので、志津川の南三陸さんさん商店街へ向かう。志津川の街に残っているのは、防災対策庁舎と高野会館、そしてS造の一棟とコンクリートガラの山。かなり密集した市街地が形成されていたことをイメージするのは難しい。

南三陸さんさん商店街は、平日にも関わらずたくさんのお客さんで賑わっている。観光バスも数台。被災地を訪れるお客さんは、あと何年続くのだろうか...できればその後の復興への道のりも見に来ていただきたいと願う。時間はかかると思うが、必ず成し遂げられるその姿を...
えび天丼
チリ・イースター島から贈られたモアイ
帰路、I氏が宮城に来た理由などを少し伺った。震災が、いろんな意味でI氏の人生を直接的に変えてしまったことがわかった。自分も、後から振り返れば人生が変わってしまった一人になるかもしれないが…

合庁に戻り、班のミーティングが行われる。進捗管理や情報の共有、業務バランスの調整などなど。
三重にいたときは、あまりミーティングを経験したことがない。その分、自分⇔上司、上司⇔その上司、その上司⇔自分と、日常的に高頻度でコミュニケーションが取られていたし、電話の声も良く聞こえた。そして、県庁の担当氏ともよく連絡をし、訪問する機会も多かった。
たまに外から帰ってくると、何かあったのでは?とドキッとするくらい静かなときがある。職場の雰囲気は、それぞれの組織のそれぞれの文化が反映されていると思う。まだ少し慣れない部分もあるが...

引き続き森林管理署との打合せがあり、その報告もまとまったので、そろそろ業務終了させようとしたところ、気仙沼の母から連絡があったので、帰りに立ち寄ると伝える。

気仙沼の母こと理容コマツのおばさんに、ある支援活動の調整をお願いをしている。しかし、みなし仮設ならではの複雑な事情があるようで、中旬以降になりそうとのことだった。いえいえ、全く問題ないですよ~!
直球勝負に出てくる母と、いろいろ話をする。最近の出来事やこの街のこと、家族のことなどなど。

大型ショッピングセンターに寄り、パック寿司とお茶などを買い求める。昨日せっかく購入した歯間ブラシは太すぎて使えなかったので、改めて細いタイプを買いなおすことに。

帰宅後、N先輩からのお届け物の不在通知が。急いで再配達を依頼すると、若干重みのある箱状のモノが届けられた。開封してみると...
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
世界一美味しいお菓子として個人的に認定している豆子郎!たくさん送っていただいたが、大好物と言えども、さすがに全部食べることは無理そう。お世話になっている菅原先生や気仙沼の母におすそ分けしよう。