2011年12月9日金曜日

#51 夢

寒い日々が続いている。

昨日朝御飯を買い忘れたので、とりあえず東海新報を読んでからベースキャンプを後にする。
世田米のコンビニでサンドイッチを買い、車内で食べる。

いつもより5分早く職場に到着し、パソコンを起動してから林野庁のサイトにアクセスする。
今日は、11月17日に2次試験を行った林業普及指導員の合格発表がある。PDFファイルを開くと、受験番号の一覧が・・・
あった!やった!
思わず大きな声を出してしまい、課長以下数人がほめてくださった。三重の所属に結果報告の電話を入れる。林業技師として次のステージに行くには、この資格を所持しておく必要があると思っている。

山のような書類を台車に積んで、土木係が査定用に抑えてある第4委員会室に引きこもる。しかし、いざ組み立てようと思うと、抜けているモノがいっぱいある・・・執務室と別室を行ったり来たりする。
私は足し算が苦手だが、これも苦手っぽい仕事かも・・・既に提出済の資料に追加や訂正をするのだが、変更箇所が膨大なのでかなり手こずる。午前中に1セット完成し、臨時職員のOさんにコピーを依頼する。

外には小雪が舞っており、T副技監との五葉山登山は中止となる。しかし、土曜日に住田で杣遊会の活動に参加すると伝えると、ぜひ見学したいと。

午後も引続き作業を続行する。土木係のベテランS技師がやってきて、「ここは静かだからはかどる」とおっしゃるも、「全然チェックしてねぇべ!」と、査定設計書のクオリティに怒りを爆発させる。災害査定用設計書や図面は、コンサルタントが作成するのだが、地元のコンサル以外にも、盛岡のコンサルも参入している。地元のコンサルはクオリティが高いそうだが・・・
板橋区から派遣のC主事も同様の愚痴をこぼされる。来週の査定をうまくクリアできることを祈る。

17時半から、がれき撤去の幹事会社とのミーティングが行われる。各現場とも滞りなく業務が進展している様子。だが、自宅を修理して住み続けるか、解体するかを悩まれている市民の方もお見えである。人生を大きく左右する決断に踏み切るには勇気もいることと思う。

ミーティング終了後、提出書類のチェックをかけるが、微妙に不足しているモノが・・・ダッシュで準備し、差し込む。
発送のため、総務課に出向く。防災管理室のM主任が津波警報塔の塗り替え写真を見せてくださった。しかし、内心郵便局の窓口開設時間が気になっていて、じっくり見られない!また後日借りにいこう。
総務課のO氏に郵送用の書類をいただき、郵便局へ発送に向かおうと思ったら、なんと持参してくださるとのこと!でかい段ボール2つ、本当に申し訳ありません・・・

くっちゃくちゃにしてしまった第4委員会室を片付けに行き、執務室に戻る。
N補佐と、今後のがれき処理、二次処理について少し話をした。
私の夢かもしれないが、大船渡市が担う役割は、今後少し変化するのではないかと思っている。

少し遅い時間になってしまったのが、この時間なら確実に開いていると思しきKojikaに向かう。
今日は、ナスのアラビアータを注文する。お客さんが他にもみえ、ご子息がカウンターで店内に置く飾りを前に試行錯誤されている。
食後、すこし談笑していると、「二の膳」が登場する。奥様に、先に忘れ物を取りにいってきたら?と優しく言われ、市役所にダッシュする。

戻ってくると、カウンターに鍋!マスター特製ハクサイと豚肉の鍋。一人だとなかなか鍋をつつくことができないので、おいしくいただく。ハクサイの甘みがとてもおいしい!
「これ、君の分だから」
と告げられ、鍋半分を平らげてしまった・・・すみません・・・

そして、マスターと奥様といろんな話をした。
マスターは今、ご近所に毛布を配る活動を行っている。近所のニーズを取りまとめ、とあるNPOに依頼をする。しかし、相手方団体のコーディネート能力に少し疑問があるようだ。毎日カレー1000食を炊きだししたマスターにとっては、ニーズ把握、配布などの段取りは朝飯前。むしろ、マスターのような方がコーディネーターをされた方が、万人が幸せになるかも・・・

そして、自分が大船渡に思っている夢、というより希望についてお話をした。
ここに具体的に書くことはできないが、それはある人が「GO!」と一言発するだけで、追加費用も発生せず実現することである。大船渡市が「ともに創る 三陸の地に輝き躍動するまち」になるためには必須かもしれない。しかし、一部の市民の方からは、猛烈な反発を食らう可能性もあるが、大船渡が三陸に住む人々から高く評価されることは間違いない。

お二人からは、「ぜひやるべきだ」とプッシュしてもらった。しかし、実行できるのはおそらく2013年初頭からだと思う。ただ、私が手を動かせばいいという話でもなく、みんなの総意が必要である。もう1年時間があれば、その思いを浸透させていくことも出来たかもしれないが、私には残された時間がない。信頼のおける人に意見を聞いて、その夢に賛同してくれる人を一人でもいいから増やしていきたい。

また、この地区で行われている七夕まつりに、あのレッドブルの支援があったと教えられた。
実は、もう一つ夢がある。これは妄想に近いが、大船渡湾で、レッドブル・エアレースを開催したい。2011年は中止されているが、2012年から再開されるらしい。
世界の美しい港で開催されるこのレース、デモンストレーションでもいいので大船渡湾を舞う姿を見てみたい。

その後、おやつが登場した。焼いたお餅をクルミのタレにつけていただく。三重でクルミはほとんどなじみがないが、ここでは街のところどことに生えていたりする。
食文化や冠婚葬祭、雑煮のこと・・・話は尽きないが、とっくに日が変わっていた。
また、たくさんの支援を受けてしまった・・・

ひっそりとした盛街道を、ベースキャンプへと向かった。
今日は写真がないので、以前撮影した赤崎から眺める大船渡湾の夕暮れを