2011年12月18日日曜日

#60 必死

どなたかが暖房をつけてくださっていたので、暖かく目覚めることができた。
しかし、外にはうっすらと雪が積もっている。

Fさんから、フレアイランドからは方角的に穴通磯が見えるのでは?と教えられていたので、のぞいてみるが、だめだ、ちっちゃい・・・やはり間近で見ないとあの迫力は伝わらない!
雪は雪で雰囲気があるんですが・・・寒い!
そして、万全を期するために、マイクロバスはチェーンを装着する。三重の水っぽい雪とは違い、こちらは確実に凍っている。
慎重に走るマイクロバスの後をつけるが、次第に路面には雪がなくなり、チェーンを外すことに。
川口橋を超えて一旦車列から離れ、一足先に高田へ。100円ショップで必要なものを入手し、仮設住宅へ。いきなり豪勢な朝御飯をいただくことに。本当に申し訳ありません・・・

まず配布会用の物資を荷下ろし、そして地元の方に陳列いただく。また、三重から贈っていただいたカレンダーも陳列。そして私はペットボトル・チェーン作成へ。かなり長時間にわたって小学生の子どもたちが手伝ってくれた。そして、大阪から来たMさんと浜松から来たT氏も・・・感謝感激!!
そしてY氏も餅つきの準備でかなり忙しそう。
コラボ中
これが大きなツリーになるとは信じてもらえなかったが・・・
一生懸命メッセージを書いてくれています!
皆様の多大な協力によって、超必死になりながらもなんとか4本完成。
その後、芸濃から贈ってもらったプレゼントを、会場にいる皆さんに配布。
帰り際、小学校6年生のAちゃんから、少しさみしそうな顔で「また来てね」と告げられた・・・是が非でもまた来たい、と決意する。
Fさんの娘さんに、次の物資配布会場である長部で、プレゼントを配っていただくようにミッションを託し、そして樋口さんに長部で配布いただくカレンダーを載せていただき、ペットボトル・チェーンの三重への持ち帰りもお願いし、住田へ急ぐ。逃げるように出てきてしまい、ろくにお手伝いも出来ずに大変恐縮・・・あぁ、餅も食べられず・・・

すでに約束の時間は大幅に過ぎていたが、機械屋さんに到着。ご用意いただいていた「ふわふわ」を食べる。
西日本ではズガニといいます。
気仙川でとれたモクズガニをすりつぶしたおつゆで、おいしい!三重では聞いたことも見たこともない食べ方。思わず2杯いただいてしまった。
一旦ベースキャンプで荷物をおろし、戻ってきたころには準備がほぼ出来上がっていた。12体のふくろうを、大船渡市越喜来と陸前高田市米崎、長部、広田の保育園に、杣遊会メンバー5名+自称三重県支部の私とで配布する。
作者のS君と。作り手と似ている?!
お世話になっているM氏と2名で広田保育園に向かう。途中、高田の市内を通る。市役所の前には献花台ができており、とても切なくなる。

広田保育園の横には、高田高校広田分校があるが、残念なことに被災している。海面から大分高いところにあるのだが・・・

保育園で3体をおろし、住田へと戻る。
しばらくして、米崎と長部に行っていた2人が戻る。スタッドレスタイヤは、アイスバーン化する岩手ではB社がよいとか、種山ヶ原でスノーモービルを楽しんでいるなど、有益な情報が大量にもたらされる。
ちなみに、杣遊会の会長は三菱ジープに乗っている。幌には隙間が散見され、スパルタンというよりももはや軍用といった趣きである。ボンネットには「FOREST」を大きく書かれており、いたるところにSTHILのステッカーが。まさに山男のクルマ!

越喜来チームがなかなか戻られないので、ここで私とM氏は解散する。
ベースキャンプに戻り、中上の仮設団地の世話人、K氏にカレンダーをお渡ししたいと伝えると、わざわざ寄っていただけることになった。

しばらくしてK氏が到着し、23日にクリスマスイベントをすることになり、企画を始めたとお話をうかがった。そして、カレンダーをお渡しする。「高田の店が津波でかなり被災したから、カレンダーは助かると思う」と。

暗くなってから、五葉温泉に向かう。途中凍っているところがあり、クルマが若干不安定な挙動を示す。たぶん、今年最後と思われるひっつみを食べた。
混沌とした部屋に戻り、そろそろ片づけをしないとと思いつつ・・・