2011年12月17日土曜日

#59 一足早いサンタクロース

朝からフルパワーである。300以上送付いただいたカレンダーの仕分けをしなければならない。なにせ、もうこの日、この時間しか残されていない。

そして、四日市運送の樋口さんからメールが。事故のため、東北道で通行止が発生し、予定到着時間を送れるとの連絡。たしかに、窓から見る景色は真っ白になっている。

大きく、1か月1枚・2か月1枚・絵のないタイプ・卓上・手帳と分類、4つの行き先にまとめる。1種類を複数ご送付いただいている場合もあるので、同じ行先に同じものばかりにならないよう注意が必要となる。しかし、かなり手こずる。時間だけがいたずらに過ぎていく。

ようやく作業が完了し、大船渡インター近くにF母娘をお迎えに。まずは釜石の箱崎小学校跡地へ向かう。釜石の北部とは聞いているが、詳しい場所は知らないので、Fさんの頭脳ナビを頼っていく。
「釜石の軌跡」と呼ばれる釜石東中学校を横目に、若干道に迷いながらも現地に到着する。
すでに10t車が1台、その横にはたくさんの方々が並ばれていた。荷下ろしに、遠野まごころネットと神奈川の団体が多数駆けつけてきてくれている。
今日の配布会でも、早朝から多数の方にお待ちいただいていたそう。ある程度段取りが終わり、開始となる。毛布や布団のニーズがものすごく高い。大きな布団を抱えた老母を見かけ、クルマまで荷物を運ぶのを手伝う。
「今までとても寒くて寝られなかったが、これでようやく寝られる・・・」
言葉に詰まった。80歳の夫と二人で暮らしているこの方にとっては、今回の布団が死活問題だったのだろう。市役所の中だけに居たらわからない現実がここにあった。

他のメンバーが1時間以上経っても到着しない。どうやら道に迷ってしまったようだ。新日鉄と駅が見えるとの情報を手掛かりに、釜石の中心へ、中学校の先輩Y氏と迎えに行く。以前予習しておいた甲斐があった。
Y氏は兄と同級生なので、車内で同窓会ネタになる。実はY氏の弟と私は同級生。兄弟そろって同級生、しかしつながっているのは兄と弟という不思議な状態である。

無事に後続部隊をピックアップし、配布会第2ステージが始まる。皆さん車内でお待ちだったそうだ。四日市運送とゆかいな仲間たちは、箱崎にとってのサンタクロースかもしれない。
しばらくして、女性と子供を乗せて一足先に大船渡へ。佐野契約会を拠点としている学童保育所「にこにこ浜っこクラブ」と合流する。既に四日市運送のH氏が到着しており、餅つきが行われていた。

ここでいよいよ第3の故郷芸濃と第4の故郷気仙を結ぶ取組を行う。
GeinoX'mas2011の最大の見せ場であるペットボトルツリー、100本のペットボトル・チェーンのうち、5本を気仙の子どもたちに作ってもらおうと考えている。

ペットボトルにメッセージを書いてほしいとお願いすると、さっそく集まってくれた。しかし、私の段取りが最悪で、若干混乱に陥る。
しかし、日が短い。あっという間に暗くなってしまった・・・なんとかチェーン一つが完成した。
他にも、本物のツリーへの飾りつけなど、イベント盛りだくさん!
つきたてのお餅とおつゆをいただいてしまった・・・
仕事でもコラボっている農林課のY補佐にもお礼をし、引続き高田の仮設住宅へ。
いつも元気なAさんが、「今から打合せしま~す!」と声をかけられる。「私が紹介するから、よろしく」と言われ、隣にある建設会社の倉庫へ。
今日はクリスマス会が行われる。私は何もしてないのに、ステージに上げていただく。樋口氏の、心のこもったあいさつが終わり、おにぎりやオードブルなどご相伴にあずかる。用意されている参加者へのプレゼントも盛りだくさんで、私ももらってしまったが、申し訳なくて大船渡のFさんに差し上げた。会場は少し寒かったが、子どもたちのカラオケあり、ギター演奏あり、そしてご馳走が盛りだくさん!

Fさんを朝の待ち合わせ場所まで送り届けるが、道を間違えて通岡の峠道へと入る。Fさんは本当に街のことをよくご存じなので、峠付近に最近パチンコ屋ができたとか、お風呂は廃業したなどの情報がもたらされた。道を間違えて正解だったかも。そして大船渡につき、Fさんにカレンダーを託す。Fさんも仮設住宅に住まわれている、

その後、フレアイランド尾崎岬へ。風はないがとにかく寒い!
風呂に入り、バンガローに向かって室温を見ると1℃・・・ブラインドを下ろす、加湿するなどのあらゆる手段を講じて室温上昇に励む。就寝するころには適度な室温になったが・・・