2015年2月6日金曜日

#742 未来人のためにⅡ

雪も止み、日差しが届いている。おもむろに起床し、朝食を摂ってから宿を発つ。
道路の雪もそれほどではなく、無事に45号線へとたどり着く。
時間が限られている中で、若者たちにどういった場所を見てもらうか考えた挙句、まずは防災対策庁舎へ向かう。

庁舎前で、ここで起こった出来事を説明し、解体か保存かの議論のこと、将来自分たちが施設を建設するときは、将来の姿をイメージして事業に取り組んでほしいと伝える。

そして、歌津の長須賀海岸へ。
海水浴場、防潮堤、道路、そして農地。うまくコーディネートできれば、何一つ犠牲になることはなく、すべてがこの場所で実現できたのではないかと思うと、いつみても心苦しい場所である。同じドメインが発する2つの資料(AB)を見れば、その矛盾は明らかである。この現場を見た若者たちには、決して自分のセクションだけで物事を考えるのではなく、広く様々な視点を持って仕事に取り組んでほしい。
と、かっこいいことを言ったが、自分がまずは実現していかないと...

合庁でM先輩ご一行とお別れする。すると、熊野のM室長がサンマの丸干しをお土産にと用意してくれていた。三陸とは違うサンマの食べ方、この地方に伝えなければ...

引き続き、来年度島根県から派遣となるK氏、そしてその上司であるI調整監、お二人をS総括、T技術次長とともにご案内することに。まずはベースキャンプへ。自分の部屋はとても見せられる状況ではないが、S総括の何もない部屋を見てもらうことに。そして、南町紫市場のあさひ鮨で昼食。

その後、野々下の防潮堤から岩井崎方面を案内する。車内でいろいろな話をするが、本当に伝えたいことはこの場では話せなかった。しかし、K氏と接触でき、わずかながらにもお互いのパーソナリティが理解できたことは大きな成果だった。明るく人当たりのよいK氏、来年度は自分の存在を簡単に消し去ってくれるだろう。
気仙沼駅にある、ドラゴン神社の滑らない砂
気仙沼駅でお見送りをし、合庁へと戻る。
兵庫のK氏から、しきりにどのような人物だったか尋ねられた。

事務作業を進めていると、土木事務所のY氏がやってくる。いえ、もう今更そのようなことを言われても、対応できないんだけど...たぶん、Y氏も相当追い込まれているようだ。

業務終了後、久々にまるきへ。
冬はやっぱり辛シビ味噌
そして、郵便局に荷物をようやく受け取りに。カントクことO氏から送ってもらった亀山ラーメン。友達のおかげで、浦島太郎にならずに済むのは幸いか。