2014年12月3日水曜日

#677 super machine

真冬並みの寒さが続いているだけでなく、天候も不安定。ただ、それほど寒さを感じないのは、この気候に慣れたからか、それとも風が弱いからか...いつものように準備して、いつものように出勤する。

出かける準備をして、K氏とともに南三陸の戸倉へ向かう。車内では、いろいろと派遣職員同志の話をする。いろいろなことを包み隠す話してくれるK氏とは、良好なパートナーシップが築けていると思う。お互いに得意分野が異なっており、三重でもコラボレーション出来ればなぁ、と思う。
また、いろいろな意味で、宮城での暮らしが彼の生き方を大きく変えてしまった...

戸倉の在郷地区へ。周辺では農地復旧工事が鋭意進められており、その一角に人が集まっている場所が。クルマを止めて輪に入る。

今日はJA南三陸とヰセキ東北の合同で「ストーンクラッシャー」というトラクターの作業機のデモが行われる。北海道のロールクリエートという会社が取り扱っている、フランスBugnot(ブイヨー)社製のもの。
作業機全景 ロータリーの幅は1600㎜
カバーを開けたところ 爪の代わりにビットが付いている

トラクターはヰセキ製130PSのBIG-T6613

←粉砕後 粉砕前→
かなり細かく砕ける
農家、行政、建設業者などなど
人頭大の石が
粉々になる
深さ20cm程度の石を破砕することが可能で、農地復旧の切り札になりそうな感じである。
普通のロータリーで石を噛むと、作業機が「バンっ!」と跳ねて、場合によっては爪が折れる。目的は異なるが、そういった不快な出来事が一切起こらないこのスーパーマシンは脅威である。
ふと、ある現場で使えないかとか、作業道開設でとか頭をよぎる。
次の予定があったので、終了前に移動する。

Hという施工箇所で、現場代理人と打合せを行う。何やら雲が垂れ込めてきて、雨が降ってくる。細部の打合せを終え、離脱する。
K氏が志津川漁港方面の状況を見たいとのことで、45号線から離れる。漁港周辺は防潮堤や防波堤工事が鋭意進められており、もはや以前の姿がまったく想像できなかった。

昼食はたまたま通りかかったおおもり食堂へ。初めての入店である。
仮設の店舗
自分は豚バラホルモン定食を、K氏はホルモン定食を注文する。濃い目の味付けでご飯が進む。働く人たちにはうってつけのメニューだろう。
雨が降ったりやんだりする中、K氏の現場打合せのためにSという施工箇所に立ち寄ってから、合庁へと戻る。
造成工事現場にかかる虹
T班長、H主任主査と、Iという施工予定箇所について打合せを行う。諸事情により今停滞してしまったが、方針を再確認し、再度治山班と協議することになった。

業務終了後、宮城トヨタでのスタッドレスタイヤへの交換から菅原歯科とバタバタ動く。昨日取れてしまった詰め物は、金属疲労で真っ二つになったことが原因だった。歯がすり減っており、強い歯ぎしりが疑われたが、記憶にない...
歯科の待合室に置かれていた気仙沼市立病院の記録誌
 気仙沼の母の元へ。再び夏タイヤを預かってもらい、いろいろ話をする。「いつももらってばっかりだから、これ実家に持ってってあげて」と、ふかひれスープをいただいてしまった。今度の帰省時に持って帰ろう。

夕食はオーベルへ。今日もまたカキを食べてしまった。本当に美味しい...
 帰宅後、先日石ノ森萬画館で買い求めた「マンガッタン」という冊子を読む。被災地ボランティアから、この地に住むことを決めた人たちの話が掲載されていた。
東日本大震災の被災地とは、調査や物資支援ボランティアなどでも訪れているが、主に行政の派遣職員として関わっている。当時の自らを取り巻く事情が許さなかったにせよ、このマンガのように、別のアプローチで関わっていたらどうなっていたのだろう。
そして、大船渡市役所に2012年度も派遣されていたら、今の自分の気持ちはどれくらい変わっていたのだろうか...