2014年4月10日木曜日

#440 こだわり

最近起床がつらいのは、春眠暁を覚えずなのか、それともコミュニケーションの活発になった職場でかなりのエネルギーを消耗するからなのだろうか...
窓から顔を出すと、ちょうどK氏が出勤する最中だった。上着を着ずに自転車のかごに押し込んでいる。しかし、自分はヒートテック的なものを装備して出かけることに。

K氏が速攻でチェックを終えた書類を受け取る。かなり念入りに作業を進めたはずが、やはりミスが見つかる。人に見てもらうことは重要であると理解する。そして、ある数量計算について少しやり取りをする。すかさず資料を拾い出してくれるK氏は、兵庫の送り込んだスーパーリリーフだ。
昨日と異なり、職場ほほぼフルメンバー。去年とは異なる賑やかさが心地よい。

余談だが、職場のデスクは少し古げなスチール製。最近知ったのだが、震災後に県内の自動車メーカーから寄贈されたそうだ。たまにクルマのエンブレムが貼ってあったのはそのためか...
また、ロッカーはプレハブという構造上の制約から、120cmに制限されている。ただ、重量のあるコピー機なども置いてあるので、突然の悲劇を迎えないといいのだが。I主事は、新たに転任された体の大きなS総括が歩くと、地震と間違えると言う。それは言い過ぎ、とも言えないところが...
非ライブカメラA
非ライブカメラB
午後も資料作成に勤しむ。しかし、明らかに自分が不得意な分野に突入していることがわかる。若干くじけそうになるが、なんとか前に進める。

夕方、N技師と二人きりになる。設計を組んでいるうえで疑問となるところがあったので、N技師に質問をする。N技師は一生懸命その質問に答えようと資料を探してくれる。
そんな中、N技師が閻魔帳を取り出す。そこには、古びた資料が沢山閉じこまれていた。諸先輩方がどういう思いで工事の設計をしていたのかを知るためには必要だと語る。仕事への強いこだわりを感じる。

仕事に厳しく、過去を掘り下げる彼のスタイルは、すべての人が受け入れるとは限らない。しかし、真摯に仕事に取り組む姿勢と熱意は、素直に評価できる。常にクールだった宮城に、こんな熱い人がいるんだと、うれしくなった。といっても、彼は秋田出身なのだが...
なんとなく、最近は職場が熊野にいた時のような雰囲気になりつつある。それを望んではいたのだが。

少し深みにはまりこんでしまい、前に進まなくなる。既に遅い時間となってしまったので、N技師とともに職場を後にする。
ふと、N技師の口から河村瑞賢の名が出てきた。「治水は治山にあり。」上下流を一体の治山治水で国土保全するという考え、教科書に載っていた言葉が自分の力になっていると語る。実は河村瑞賢、三重の生まれなんだよ、と豆知識を授ける。

昨日に引き続き、コンビニで夕食を調達する。昨日よりも冷え込んでいる。サクラのつぼみは膨らんでいるが、花をつけるのは果たしていつだろう。そういえば、まだウメも咲きそろっていない...