2014年4月6日日曜日

#436 三陸鉄道全線運行再開-北リアス線-

カーテンの隙間から、強い日差しが差し込んできた。時計を見たらまだ6時...もうひと眠りすることに。7時半には起床し、朝ごはんを食べたり、準備をしたり。8時半のチェックアウトし、最寄りのバス停に向かう。

外は風もなく、とても穏やかな天気。中に来ていたダウンのベストを脱ぎ、カバンに押し込む。程なくしてバスがやってきた。何も考えずに乗り込むと、運転士さんが「どちらへ?」と尋ねるので、「宮古まで」と答えると、このバスではないよと、親切に教えてくれた。危うく、謎の場所に連れていかれてしまうところだった...過去にも名鉄バスセンターで痛い目にあってるし...

地元の人と、それらしい人とを混載した中型のバスがやってきた。今度は行き先をキチンと確認する。自分で丁度満席になる。
山田の街中や途中のバス停で次々に乗客があり、宮古市内に入るころには満員御礼となっていた。過疎地のバスはどこも乗客減で苦しんでいるが、鉄道のなかった時代に逆戻りした三陸は、バスがなければ移動が困難。しかし、快適な移動からは程遠い苦難の道のりとなっている。

宮古駅に到着すると、駅前は人でごった返していた。
切符を買いに駅舎に行くと、ちょうど久慈からの記念列車が到着したばかりのようで、東京の朝ラッシュのような状況になってしまった。しばらくしたら人がはけたので、フリーきっぷを買い求める。昨日盛駅で買った記念入場券セットは既に売り切れてしまったようだ。
太鼓の演奏
謎のモビリティ
要人
そばっち
著名な人
11時の列車に乗るか13時の列車に乗るか悩んだが、あまりの人の多さに疲れてしまい、11時の列車を選択することに。三鉄の宮古駅はホームも狭隘なので、出発式の写真を撮ることさえできないし...しかし、列車を待つ長蛇の列が伸びていた。着席は間違いなく不可能だろう。

改札口か開いて列車に向かう。ホームにはレッドカーペットが敷かれ、テープカットの準備も整っていた。
いざ車内へ。幸いにも、後部運転台横にスペースを確保することができた。昨日の南リアス線よりは気持ち圧迫感がない。
満員
宮古駅は1面1線なので、記念列車は縦に止まっている
昨日のような華々しさもあまりなく、列車は宮古を出発する。
小本までは既に営業を再開しているので、途中駅は淡々と過ぎていく。時折、全線運転再開を祝福する張り紙を見かけたり、手を振ってくれる方を見かけたり...
真っ直ぐ
真っ直ぐ
田老で応援する人発見!
田老駅
田老の防潮堤を車内から
田老から高規格の路線になり、ロングレールの上を滑るように走っていく。北リアス線は普代から久慈までしか乗ったことがないので、こんなに素晴らしい施設だったとは知らなかった。智頭急行やほくほく線と変わらない。しかし、高規格ということは、すなわちトンネルが非常に多いことを意味する。車窓はほとんど期待できなかった。

小本では沢山の人々の出迎えがあり、ここからいよいよ再開した区間に突入する。
小本
しかし、長いトンネルが。そして、ところどころ明かり区間に出ると、おそらく流出や大きく損壊してしまった橋梁が新たに整備されていた。
そして、島越へ。再開区間の中間点にあるため、大漁旗が振られ大変にぎやかな様相を見せていた。
鈴なりの人!
大漁旗を振るおんつぁん
記憶では、このあたりに「羅賀」という集落があり、吉村昭の本で怖くなってしまった場所。以前は石碑を訪ねて3号機でやってきたが、鉄道の旅もまた良い。
名物の三鉄水門
田野畑駅では、駅前広場に群衆が!そして下車客には粗品が配られていた。
群衆ですから!
 少し後ろ髪を引かれながら、田野畑駅を後にする。そしてまた既再開区間へ。
さらば、田野畑ユウ!
大吉っつあんを乗せた列車
普代駅も結構な人!
堀内は臨時で「袖が浜」に!
野田玉川~陸中野田
三鉄非公認キャラ「リアルさんてつくん
若干の遅延で久慈駅に到着する。次に乗る列車の指定券を押さえてから、駅前広場のイベントへ。宮古とは打って変わって、とても冷たい風が吹いている。寒い...
いきなり餅まき
解体される駅前デパート
そして、JR久慈駅にある琥珀のお店へ。前からほしいと思い気になっていた久慈琥珀。店員さんの「三鉄の再開記念で、今日は2割引きですよ!」の言葉に乗ってしまい、今日がその日になってしまった。消費税率アップとか、忘れていた...
やや清水の舞台
記念列車の到着時間になったので、出迎えに。
2両編成
到着直後
新製されたお座敷車両、36-Z1形
個人的には36-100が好き
八戸から来た、おひとり様禁止の東北エモーション
おなかも空いたので、駅前を散策する。見覚えのあるロゴが書かれた場所を見つける。「あまちゃんハウス」と名付けられた、あまロス解消ポイント。
入口
北三陸の模型
テレビの小道具など
ユイちゃん
頭の中からテーマソングが離れなくなってしまい、再び街歩き。
近くに道の駅を見つけたので、向かうことに。
結構大きい
館内には震災後の写真などが展示されており、奥には久慈秋祭りで使われる超巨大山車が格納されていた。
リアルに大きい
合庁も市役所も本気で参加
 館内にあった食事処で、まめぶ汁を食べることに。
相変わらずあまじょっぱい不思議テイスト
列車の時間が迫ってきたので、少し急ぎ足で駅に向かう。八戸行の「リゾートうみねこ」は既に入線済み。直前で空きが出た海側一人掛け席が取れたのは本当によかった。後でえきねっとで予約可能と気付くが...
3両編成
発車直前に、新潟の少年が窓の外に現れる!メールにて現在地などの情報を共有していたので、わざわざ顔を見せてくれた。再開を祈念して分かれることに。

八戸線は初めての乗車。大きな窓の列車でもあり、車窓には期待していたが、あまりの絶景に正直驚く。
こんな絶景が続く
 そして、見覚えのある陸中八木駅へ。
以前訪問した時は、復旧工事が佳境に入っていた時だった。今はこうやって列車にて移動できるのはうれしい。しばらくすると、海岸に「JRありがとう!」と書かれたドラム缶が並んでいた。
黄緑色はフキノトウ。遅すぎ...
種差海岸を通り過ぎたころ、車内放送が。日本のモンサンミシェルこと、蕪島。ローアングルも素晴らしいが、八戸線のハイアングルからも、また素晴らしい。
美しい景色ともお別れし、八戸駅へ。券売機で指定券を買い求め、はやぶさに乗り込む。
 盛岡でやまびこに乗り換え。そういえば、以前もこの乗り継ぎを使ってたっけ...
その前に連結シーンなど
接近
連結
←E6 E5→
E2やまびこ
一ノ関まで完璧な乗り継ぎで来たが、ここで1時間のインターバルが発生する。夕食の時間に...と思い東口のカフェに向かうが、なんと日曜定休!西口の前にあるラーメン店へ。
めずらしいあおさラーメン
大船渡線に乗りこむと、ボックスはすべて誰かが座っていたので、適当に腰かける。すると、向かい側の老爺から声をかけられる。あまり人と話したい雰囲気ではなかったが、鉄道が趣味のようだったので、適宜相槌を打っておく。二つ先の陸中門崎で下車された。そして、気仙沼へ近づくに連れ、車窓には雪が...
BRTの乗り入れ工事も終盤
寒さに負けそうになりながら、3号機でベースキャンプへと戻る。ポストに投かんされていた三陸新報に目を通すと、先日の津波注意報発表時の定期船運行について記事があった。
いつの間に、津波に対して気象庁を超える判断ができるようになったのだろうか...
運の良さだけに依拠した勝手な判断が既成事実になり、そしていつの日か悲しい結末を迎える。
大島汽船も、大島架橋が出来た暁には、その役目を終えることになるだろう。その時まで、「運の良さ」を否定するような津波が来ないことを祈ろう。

「津波には個性がある。」

首藤先生の言葉が重い。