2013年4月9日火曜日

#74 似てること、違うこと

久々に明るい朝を迎えている。風も幾分弱まって、気温は低いものの春らしい感じになっている。

今日の三陸新報の一面には、平成52年の気仙沼市の人口推計は4万人台前半であると報じている。震災前、平成22年の国勢調査では7万3千人だった人口は、25年2月末現在の住基台帳上で69,000人。日本の地方は、ほとんどが人口減少に見舞われているが、僅か3年で5%も減少するのは辛い。四日市だったら、1万5千人がいなくなることに...

自転車に乗るには、まだ手袋が欲しい。そして、心臓破りの坂にも少し慣れ、駐輪場の定位置も決まり、ゆっくりと職場に馴染んできたような気がしている。

始業後しばらくして、T班長から呼ばれる。職員安否確認の説明だった。地震時のトリガーは震度5弱。安否確認の仕組は極めてシンプルだが、よくできている。自治体ごとの考え方の違いが見えて興味深い。
非ライブカメラ
次のフェイズに進むため、自分の担当となる治山事業の測量・設計成果をチェックする。レギュレーションは全国一律なので戸惑うことはないが、微妙な部分で違いを感じる。クルマで例えるなら、外車のウインカーレバーは左についている、という感じ。慣れれば問題なさそうだ。
事業のディテールへのこだわりは、三重のほうが強いし、経験者や現場の数で勝るため、ノウハウの蓄積も多い気がする。宮城では、そういった面を補うため、グループウエア上での意見交換も試みられている。

そして、懸案だったCADも、簡単な資料作成をすることで操作に習熟し、10歩くらい前に進んだ。Windowsの標準的な操作、左クリックで選択、右クリックでプロパティといった、自分の常識で臨んではいけなかった。このCADソフトでは右クリックに非常に重要な役割が与えられている。

他には、電子納品(CALS/EC)の分野では、三重は一日の長があることもわかった。以前三重で受けた操作研修の際、システム開発事業者の方に聞いた時も、三重県は進んでいるとおっしゃっていたが、実際にここで仕事をすることで、それを実感した。

業務終了後、寮からさほど遠くない「福幸小町」に向かう。先日唐桑で手に入れたガイドブックが役に立っている。
「こけし」という店に入り、メンチカツ定食を注文する。リーズナブルでボリュームたっぷり。メンチカツからにじみ出る肉汁、とろけるチーズ...ローテーション入り決定!
はらいっぱい
店内は、お父さん+息子という組み合わせが多いような気がした。

最近、意図的に仮設商店街を利用している。賑わっているところもあれば、少しさみしいところもある。しかし、普段ショッピングセンターでの買い物に慣れている身からすれば、一角に集まっているところはある意味ショッピングセンター的であり、移動せずに事が足りるというのは存外便利である。
これから、本格的に店舗の再建になることと思うが、できればこの利便性をキープしていてほしいと思う。