深夜、N先輩からメールが来ており、11/12~13に住田・大船渡の訪問を予定していると書かれていた。ここまで来るルートは想像を絶するありえない行程だったが、さっそくベースキャンプの宿泊予約をしておく。
ちなみに、ベースキャンプは私が勝手に「住田町の迎賓館」と呼んでおり、バンケットルーム(中の看板は宴会場って書いてあるが)にはいつもお客さんが見えている。私とは無縁のチャペルがあるなど、コンパクトだが雰囲気のいいところである。
今朝、NHKのニュースで「三陸鉄道全線復旧へ」と流れた。しかし、いろいろ検索しても出てこないし、NHKのホームページにも何も出てこない。もしかしてフライングだったのだろうか・・・
今日は「災害廃棄物撤去処理の推進モデル事業に関するセミナー」へ参加するため、N課長補佐とT副技監と盛岡に向かう。
大船渡から盛岡へは、国道、県道をとおり約100kmの道のり、所要時間は2時間半程度である。
盛岡への道のりは、大船渡~住田間が一番の難所で、あとは北上高地を緩やかにアップダウンする、交通量も少なく、とても走りやすい。道沿いは木々が色づき、秋真っ盛りである。
途中道の駅みやもりでトイレ休憩。駐車場から、ユニークな橋、JR釜石線の通称めがね橋がみられる。夜間はライトアップされるそうで、遠野市の観光協会のホームページによると、宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」のモチーフにもなり、恋人たちの聖地とのことで、「恋人きっぷ」を売っているらしい。遠野の方には申し訳ないが、今はいらないか・・・
震災後7か月の県都盛岡は、いつもと変わらないだろう表情を見せていた。
盛岡市内の繁華街にある、会場のホテル周辺についたのはちょうどお昼。目の前にある百貨店のレストラン街に赴く。
盛岡名物の冷麺を頼むが、残念なことに写真を撮り忘れた・・・味はまずまずである。
セミナーは、環境省の行っている「平成23 年度災害廃棄物撤去処理の推進モデル事業評価及び普及啓発業務」にかかる報告会である。
具体には、この事業と連携して実施された釜石市の「災害廃棄物処理事業(試行)」により得られた知見などを災害廃棄物撤去処理の手引きとして取りまとめ、その内容に関する解説である。
手引きには、入札を行う際の仕様や、環境や安全管理、機種選定や事業を推進する上での対策などについて記述されている。
大船渡市では二次選別や資源の再利用が既に実施されているが、私自身が災害廃棄物の処理プロセスを完全に把握しているわけではないので、有意義なセミナーだった。
釜石市の試行事業には、500名を超える見学者が訪れている。百聞は一見にしかず、は十分承知。三重から1000kmあるこの地に見学することは容易ではない。セミナーで使用されていた資料を三重にフィードバックしたい。
その後、がれき処理関連の事務手続きで連携している岩手県庁のS氏とN氏を訪問する。
同じ県庁とはいえ、その雰囲気は微妙に違っていて新鮮である。
シャープで精錬されたイメージのエントランス |
来た道を戻り、18時のミーティングに間に合う。
今回、現場から被災住宅のリフォーム時にでる廃棄物について問題提起された。災害廃棄物なのか、単なるごみなのか、その仕訳が難しい。
ミーティング後、現場事務所のメンバーと少し話をし、明日が最後の勤務となるいなべ市のH氏の写真をとり、駐車場まで一緒に向かう。
H氏が、「これやるわ!」といってくださったのが、「がんばろう大船渡」ステッカー。
H氏が、みんなヘルメットに貼っていたので、とこで買ったのかと聞いたら、市内のラーメン店「黒船」で販売中!1日のインターバルだが、明日は黒船に逆来襲する。
クリーニングの入手と晩飯調達のため、盛の街に向かう。
サン・リアで半額のお寿司を手に入れ、部屋で食べる。
いろいろな人に、いろいろメールを送って気仙の今をお伝えしているが、お二人からヘビーなミッションが告げられた。
四日市のHさんからは、毛布を届けたいとのミッション。
災害情報学会のAさんからは、現地調査したいとのミッション。
業務をばっちりこなしつつ、ミッションもこなしていきたい。