2011年10月24日月曜日

#5 物価とマイレージ

朝から不意に目が覚めた。地震で。

岩手でも、防災みえ.jpのメール配信が役に立っている。
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●震源震度情報

【発生日時】1024 0358
【震源地】岩手県沖
【震源の深さ】50km
【規模】M4.2
【津波】この地震による津波の心配はありません。

●地域震度(震度3以上)
【震度3
岩手県沿岸北部
●市町村震度(震度3以上)
【震度3
宮古市、山田町
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おととい買ってきたクロワッサンを2個食べて、岩手日報に目を通して出勤。
月曜日はどこでもいっしょで、すこし車が多いような気がする。

席に着くと、T副技監から昨日は出かけたのか?と聞かれた。
Tさんは来訪者とともに平泉に出かけていたとのこと。世界遺産になったからか、相当な賑わいだったそうだ。
岩手に全国からお客さんが来てくれることは、地域のためにもうれしい。

朝礼ののち、ある事件が勃発した。
「デュエット(公用車)のカギがないんだけど・・・」
G係長が一言。

「えっ!」
確かに金曜日に運転した。しかし、カギを持ち帰りそうになったので、確実に返したはず!
誰かに擦り付けたい気持ちを必死で抑え、上着のポケットや置きそうな場所を探す。
クルマにさしっぱなしじゃないかと、見に行く。

ない・・・
3日目でやらかしてしまった・・・

と思ったら、U係長が
「カギはここに移したから。」

この15分足らず、寿命が大幅に縮まった。

心をおちつけて、引き続き補正予算の資料作成をする。がれき処理に関する複数の業務が、どのような内容で誰が担当しているか理解できる。

お昼前になって、弁当を注文することを忘れていることに気付いた。やむなく、売店でカップうどんを調達。
市役所の売店は、品ぞろえ、接客、営業時間とすべてが充実しており、うらやましい限りである。

午後U係長より、とあるシステムへのアクセスが許される。業務のスピードが上がった!
お金の流れに関する情報を一人で探せるようになり、本当にわからないことだけ聞けば済むようになった。
もはや、林業技師というより、予算経理担当のような気がしてきた。

先日の定例会でPCBの話があった。がれきの処理をしていると、アスベストやPCBといった適切な管理を求められるものにも対応する必要がある。
現在も適切に管理されているが、長期化した場合に備え、その対策について議論になった。
T副技監と目を合わせ、「豊田(PCB廃棄物処理施設)みたいなところはどこなんだろうね?」
岩手県の処理実施計画を見たら、北海道の室蘭にあった。

いつの間にか、外は真っ暗になっていた。東北は日が暮れるのが早い。
18時のミーティングでは、課長が大切な話をされた。
一つは、土曜日に開催された災害復興計画策定委員会のこと。従来は地区単位での説明だったが、これからは集落といった単位で説明を行っていくこと。すべての人に復興計画を知ってほしいし、一緒に取り組んでほしいという意気込みを感じた。
そしてもう一つは、この7か月間で、建設課だけで100名を超えるスタッフが支援に駆け付けたこと。期間の長短はあるが、多くの人たちが大船渡の復興にかかわっているんだなと実感。そして、すんなりと受け入れてくれる職員の皆さんにも感謝したい。

ご自宅が酒屋さんという課長から、酔仙酒造の「雪っこ」を頂いた。支援しに行っているのに、支援されてしまった・・・
酔仙酒造は陸前高田に本社があり、震災で蔵を失い、今回は一関にある別の酒蔵を借りて作られたもの。10月17日に初出荷された貴重なお酒。
とりあえず、忘れないうちにケースで買おうっと。
ちなみに奥は「いかせんべい」
帰り際、いなべ市から派遣のHさんと立ち話をした。なんと、今の直属の上司N課長補佐と、20年ほど前に研修で一緒になり、そして今回同じ職場で仕事をすることになったとのこと!

買い物ついでにシャツをクリーニングに出そうと、サンリアに向かう。
お店の方が
「すこし時間がかかるんで、来週以降になりますが・・・。震災の影響で・・・」
三重にいると、当たり前のように、朝出せば夕方受け取りができる。しかし、震災の傷はいまだ癒えていないんだと実感した。

夕食は、サンリア行くときに見つけたお店、「中華こけし」に入る。麻婆豆腐ずきなので、マーボー定食をオーダー。
味噌汁が白っぽい!
赤以外は味噌として認めない家庭で育ったため、白系の味噌には抵抗があるが、おいしかった。
こちらのおかずは若干濃いめの味が多いような気がする。

帰路、ガソリンの残量警告等がつくくらい給油をさぼってしまったので、市内のスタンドへ。
レギュラーガソリンがリッター147円。三重にいるときは、鈴鹿の行きつけのスタンドで120円台半ばで給油していた。
しかし、お店はフルサービス、店員さんもきびきびしている。そいうえば、セルフのスタンドというものを見かけていない。

ホテルの隣にスーパーがある。前任のY氏が定価販売だ!と痛烈に批判していたが、日曜日はたくさんのお客さんがみえていた。
想像だが、都会や別の地方から持ち込む商品(ガソリンも)は、物流コストがかかるから高く、地元で得られるものはリーズナブルなのではないだろうか?
「フードマイレージ」をいう言葉を思い出し、近日中に潜入(ただし営業時間内)する予定。