2011年10月22日土曜日

#3 三重からの来訪者

今日は朝から雨。

いろいろ体制を立て直す必要があるため、とりあえず朝から地元CATV局「住田テレビ」をチェックしながら、所属向けのレポート作成。

チェーンソーアートに取り組む地元の「杣遊会」の皆さんが、被災地の小学校に赴いてそのテクニックを披露する取組をするなど、有意義な情報が得られた。
また、住田テレビが体験キャスターを募集している告知を発見!収録は30日(日曜)!これはいける!
ダメ元で応募してみることにする。って、高校生以下って書いてあるし!やべぇ、恥かくところだった(−_−;)
みえT&Fアカデミー2期生の真価を発揮する時がきたと思ったのに(笑)
ロビーで岩手日報に目を通していると、住田町民俗資料館で「森林問題を考える展」が25日まで開催されていることを知り、出かけることにする。

上有住(かみありす)にある民俗資料館は、もと上有住小学校の建物で、とても風情があり、かつ洒落ている。
建物入口に立ってみえた、住田町会議員の村上先生と名刺交換。三重から来たことに驚かれたので、逆に恐縮(^^;
先生のホームページを拝見したら、熱心に情報発信をされていることにびっくり!ツイッターもフォローした。

中に入ると、地元の方が受付をしておられ、「三重から来た人」とちょっと話題になる。ちょっとうれしいかも。

建物入って正面には、住田の林業を紹介するパネルが掲示されている。住田町の本気を感じる。
建物の一つの部屋に、「森林問題を考える展」の案内があり、中に入る。
入ってすぐ、文献のリストが掲示されていた。手作り感たっぷりの展示だが、主催者のクオリティの高さを感じる。
主催者の佐熊さんが話しかけてくれた。
資料が丁寧に集められており、このような機会に広くアピールすることによって、住田の林業をちがった一面からサポートされているんだなと感じた。
三重では、親子向けのイベントが多いので、このように取組を広く公開する「大人の展示会」があってもよいのでは?と痛感。

「森林・林業のまち日本一」を標榜する住田町のマスタープランを見ることができた。
川上(山)から川下(製品)まで、すべてを賄うだけでなく、バイオマス利用への取組や、森林環境教育にも踏み込んでいる。まさに日本一の名に恥じない取組である。

余談だが、「人工林率は54.5%で県平均を大きく上回っている」という記述に驚いた。ところ変われば、山の様子は違うんだな、と実感。
(ちなみに三重県での人工林の割合は2/3)
さらに、人工林の樹種構成をみると、スギ約6割、アカマツ2.5割、カラマツ1.5割!ヒノキがない!
いろいろ驚きつつも、やはり住田の林業が一躍全国で知られるようになったのが、木造の仮設住宅。
六本木での展示の様子
震災前に大枠が固まっていて、3日後にゴーサインがでるスピーディーさ。坂本龍一氏主催の「moretrees」の「LIFE311プロジェクト」と連携。
これぞまさしく、私の願っている林業と防災のコラボ!
三重県でも、津波被害の発生する可能性の高い沿岸部と、比較的被害の少ないと思われる内陸部が連携し、いざというときにすぐに行動に移せる。(もちろん、津波被害を最小限に抑える前提で)
詳細は、関係者にヒアリングし、「できれば」追って報告。実際に住まわれている方の意見も聞いてみたい。

他に常設展示の産金が興味深かった。平泉黄金伝説を支えていた一つが、ここ住田だった。
赤い字が金山
無造作に置かれていたが、昭和三陸の時の活躍した世田米消防隊が、岩手県知事から贈られた感謝状を発見!

ちなみに住田には、世田米と有住という地区がある。住田という地名は、有住の「住」と世田米の「田」で「住田」では?と勝手に想像してみた。

ベースキャンプに一度帰還し、大船渡市ホームページに3つある温泉の一つ、五葉温泉に繰り出す。
五葉山のふもとにあるのだが、すでに日はどっぷりと暮れ、真っ暗で何も見えず(/_;)

温泉はそこそこにぎわっていて、ぬるぬる系の湯を楽しむ。
晩御飯は中のレストランで「ひっつみ定食」を食べる。「ひっつみ」とは、ほうとうが三角形になった感じのもので、すまし汁風になっている。ちょっと濃いめの味だったが、おいしくいただいた。
最後のデザートは「きびソフトクリーム」
きびとは、きびだんごのきび、である。

建物外の喫煙所で、地元の人と少し語りあう。今日はお祭りの打ち上げとのこと。
亀山の布気町に友人がみえるとのことで、なんとなくうれしくなった。

今日は三重Dayだったような気がする。