始業は8時半からだが、何分前に席に着くべきか、その微妙なタイミングに悩む。あまり早く行き過ぎても難しいし、遅すぎるのはもってのほか。
熟慮を重ねた結果、8時15分少々前ぐらいが、違和感なく溶け込める時間帯であると察せられ、その時間に乗り込む。
大船渡市役所では、パソコンにログインするにはある特殊な方法が用いられる。ここではお見せすることはできないが、対応のとってもやわらかい管理者のTさんが来てくれて、今回も無事成功した。
T副技監から、昨日回りきれなかった現場確認にいくと命ぜられ出発する。
この日は、砂子浜小学校跡地→綾里海水浴場→茶屋前→リアスホール上と回る。
今回はT副技監の粋な計らいで、林業の現場を見たいだろうと、市街から林道を抜けて小石浜へ。
沿線はほとんど被害を受けておらず、途中に最近完成したと思われる山腹工を見つけるが、震災とは関係なさそうな気がする。
途中、デカいシカに遭遇し、内心焦る。
小石浜には三陸鉄道南リアス線の駅があり、その名も「恋し浜」。
ここだけは、駅名標のデザインが他とは異なっている。駅の中には絵馬ならぬホタテの貝殻がぶら下げているらしい。後日再訪する。
砂子浜は搬入が完了しているが、日増しに不法投棄のごみが増えているそうだ。
奥のブルーシートが震災のがれき、手前は不法投棄 |
茶屋前の集積場付近では、大分県産業科学技術センターが中心となり、バーク(木の皮)を使って漂着油の分解をおこなう実証実験が行われている。
7月に2度予習(?)に来た甲斐があってか、市内の地理関係が比較的すんなり頭に入る。難読地名も読めるのは強みか?!
昼食は、昨日Y氏から伝授された380円の配達弁当を食べる。大船渡では、どこでもご飯がおいしいのは気のせいだろうか?(もちろん、おかずもおいしいが。)
T副技監が隣のK係長(吉浜出身)に水上助三郎氏の話題をふってくれて、ちょっと盛り上がる。
ちなみに、水上の先祖は岐阜の大垣城で働いていた。その時仕えていたのが戸田家。
今の大船渡市長は戸田公明氏。時空を超えたつながりを感じざるを得ない(ってこじつけすぎか?)
午後一で、二次処理や複数の仮置き場を管理しているJVや関係者と定例会。今後のスケジュールや課題について協議が行われる。
Y氏から資料提供を依頼されていたが、時間切れ・・・申し訳ない(/_;)
席に戻ると、「システム管理者に連絡を!」と紙がはってある。電話をすると、自分のマシンからウイルスが発見されたとのこと。ショック!
ウイルス騒ぎが収まってから、補正予算の資料作成に取り掛かる。今回の派遣は短期のため、次のメンバーへの引き継ぎを意識。N課長補佐やT副技監から資料を預かり、まとめる。
なんだかんだしているうちに、現場事務所のメンバーが集まってきていた。そして18時のミーティングが終わって帰庁。
まず朝飯を調達に、サンリアに赴く。絆Tシャツやステッカー、陸前高田の津波被害を受けた松からつくったブレスレットにひかれるものの、手持ちがほとんどないことに気付く。
パンを買ってから、三重の銀行から手数料なしで引き落としができるE-netのあるファミリーマートに向かった。市内に2軒あるうちの1軒は津波で被災しており、遠くの店(宮の前店)に向かう。
店内は若干混み合っており、工事関係者っぽい方が多い。
その後、国道45号線走行中にチラ見できた漁船を見に大船渡港へ。
たぶんサンマ漁船 |
その中で、ひときわ新しい船があった。第十八三笠丸。
後でわかったのだが、この船は大船渡市の鎌田水産保有で、9月17日に進水披露式を済ませたばかり。どうりでピカピカのはず。
晩御飯は、市内のファミリーレストラン「ほっとポット」で済ませる。
きのこドリアとスープバー、普通のメニューが普通に提供されている幸せを実感した。