2011年10月20日木曜日

#1 初出勤

本日より、大船渡市役所で勤務開始となる。

住んでいる住田町のホテルから車で約20分、渋滞も信号もなくスムース!
撮り忘れたので、7月の写真で・・・
市役所では、課長から辞令が交付され、のち自己紹介。いつもこの場面は緊張する(^^;
配属先は、都市整備部建設課。
そして、まず驚かされたのが、朝礼。管理職や各係の今日の予定を報告する。職場が引き締まる感じがする。

午前中は、前任者のY氏よりいろいろと引き継ぎを受ける。週や月の定例的な業務や、補助金申請などの業務など。特に、課ではだれも手掛けたことのない業務をやることになるため、隣の釜石市や陸前高田市の職員とも連携が必要となる。
業務以外にも、ローカルルール(ごみをすてる場所とか、消耗品置き場とか)も教えてもらう。こういう小さなことが、業務を円滑に進めるためには必要だったり。

なお、チームは3人で、N課長補佐と浜松市から派遣のT副技監と3名体制。お二人ともベテランなので、足を引っ張らないようにがんばっぺし!

午後は、仮置き場などの場所や状況の確認を行う。
最初に行った現場事務所では、大船渡市のプロパーの方が元気いっぱいで迎えてくれた。この方は担当地区に住まいがあり、被災されたとのことだが、地域に対しての誇りをものすごく感じた。
また、盛岡市から以前派遣されていた方が激励にみえていた。「絆」を感じる。

しかし、町の中にはまだ船がいる。
この日は、山馬越→石浜→トンボロ→赤土倉→旧吉浜小学校→永浜山口二次選別場と回った。
まだまだがれきの運びこみが行われており、10月11日現在の撤去率は86%。地区によって進捗に差があるが、撤去のしやすさなども影響している模様。
また、昨今がれきの火災が問題となっており、ここでも温度管理を行っていて、作業員の方にがれきから煙が出るなどの異変がないか、確認や声掛けを行っている。
温度計測
トンボロの仮置場は、湾口防波堤のすぐ横になるが、無残にも破壊された様子を目の当たりにした。
海中に浮かぶ緑と赤の浮標あたりにも湾口防波堤があったはず
余談だが、大船渡市街と旧三陸町を結ぶ三陸自動車道があり、市役所から越喜来(おきらい)や吉浜などへも比較的短時間で移動可能なところが便利。

旧吉浜小学校一次集積所の横には、水上助三郎翁の胸像が立っており、三陸の海を見つめている。
三陸地方の漁業振興に大いに活躍された氏の胸像の横に、私の胸像を建てることが夢である!
(って、無理だけど)
また、岩手県沿岸広域振興局大船渡農林振興センターのA所長と林業振興課O主任主査と少しお話しする機会があった。地元の所属のK普及員が、Oさんと研修で同席だったよしみで、私のことを紹介してくれた。
とても快くご対応いただき、時間を見つけて気仙地方の林業について教えていただく予定。

18時からは、仮置場の現地事務所に駐在する職員が帰庁し、ミーティング。各現場の状況報告や明日の業務内容の指示などが行われる。
その中にいなべ市役所のHさんがいる。初対面だが地元ということで急に仲良くなる。帰ってからもお世話になります!
H氏の背中には「絆」の文字
業務終了後、Y氏より行きつけの魚屋さんを紹介してもらう。さんまの刺身がうまかった!
そのあと、地元の著名なスーパー「マイヤ」で買い物。市内には2店舗あったが、大船渡駅に近い店舗は津波により被災し、営業を行っていない。今回いった大船渡インター店も、壁にはブルーシートが張ってあり、普通に営業していてもここは被災地なんだな、と改めて実感した。