#210 黒潮に乗って

明け方に雨が降ったようで、路面が濡れている。天気予報では夕方に雨が降るとのことなので、長い傘を持って出発する。

朝一で現場代理人のS氏から電話があり、午後から圧縮試験に向かうことになるが、あいにく所属のクルマが全て予約済み...総務部のラベンダー色のワゴンを借りることに。最近、クルマの予約が熾烈になってきた。
しばらくしてから、来客と打合せになる。若干懸念していた業務も、これで大きく前進することになった。

非ライブカメラ

志津川のプラントで圧縮試験となる。プラントの方が気を使ってくれて、スポットクーラーをいれてくれるが、湿気は多いものの十分涼しいので...
現場代理人のS氏から、ヤードと施工現場の間の道路が通行止めになるとの話を聞く。こちらの段取りが...と思うが、道路の改修も待っている人がいるので、そうも言ってられない。出来るだけ影響のないような手順で行きましょうと話をする。

試験中、プラントの従業員さんと思われる方が入室される。震災前の台風と、津波と、その後の豪雨と、3回も被災しているから、おはらいしてもらったと笑顔で話されている。自分が同じ状況だったら、めっちゃ凹んでいると思う。また、昔は何年かに1回しか台風が来なかったが、最近は毎年来ていると嘆かれている。三重は毎年複数回やってくるよなぁ...と思い。

引き続き、昨日訪問した寺院に立ち寄って保安林のパンフレットを置き、歌津の現場を確認する。すると、隣の漁港工事にやってきていたラフターのオペレータから声を掛けられた。見ると名古屋ナンバーで、愛知からやってこられたそう。偶然にも、この現場には三重からの型枠大工さんもやってきており、挨拶しておく。俄かに「チーム東海」が生まれることになった。時々、気仙沼には「黒潮に乗ってやってきました」とか冗談を言うが、まさにそんな感じのメンツである。
皆さん一冬越されており、冬の寒さが辛いとこぼされている。夏の涼しさに油断せず、身構えておこう...

最知では、45号線に新たにコンビニが開店している。沿線では続々とコンビニが増えているような気がする。
そして、派遣元からの訪問スケジュールも固まり、M班長にお骨折りいただき、万事順調に進む。

業務終了後、久々にこけしに立ち寄る。アツアツの中華飯がおいしい...
店を出ると、I主事とその友人とすれ違う。こうやって、また気仙沼を訪ねてくれる人が増えたのは喜ばしい限りである。