気温もあまり低くなく、幸いにも好天に恵まれる。「けあらし」が出るかもと思ったが、そんなコンディションではなかった。N先輩に、当初は8時集合を伝えていたが、9時に変更しておいてよかった。とても起きられる状況ではなかった。今年最後のごみ出しを済ませ、1号機で出発する。
駅前のホテルでピックアップし、まずは安波山へ。靄がかかった鼎が浦もいい感じである。
鹿折を抜け、ひとまずアンカーコーヒーで飲み物を調達。さっそくゆずドーナツを買い求めるN先輩。巨体はこのようにして維持されるのだと痛感する。
45号線を南へと走る。海が光り輝いてとても美しかった。防潮堤が出来、国道の付替えが行われると、また大きく景色が変わるだろう。今の三陸をいろいろな角度から記録しておきたい。
野々下の防潮堤に立ち寄る。林野庁と県で断面が異なる不思議な状況になっている。さすがに断面が異なる状況はここだけだと思うが、県内の至る所で違う施工主体が接続する防潮堤が存在する。誰がどう見たって、一体で整備する方が良いに決まっているのだが...同じ轍は踏みたくない。
再び45号線へ戻り、南三陸へ向かう。違うところを見てもらおうと、役場前を通って志津川漁港方面へ。残存型枠を使用している現場を見る。休みでもこういった資料収集してしまうのは、もはや病気かもしれない...
N先輩のリクエストにより、旧戸倉中学校へ。今年の3月で志津川中学校に併合され、今はグランドに仮設住宅があり、校舎や体育館などの建物は再度利用されると聞いている。
学校の敷地はかなり高いところにあるのだが、1階が浸水している状況はにわかに信じがたい。
助かった人、助からなかった人。明確なその境界を目の当たりにすると、心がざわざわする。
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正面玄関 |
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体育館への通路は分断されてしまっている |
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真新しい沿革を綴った石碑 |
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痛々しい通路 |
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震災前から激変した景色 |
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風衝 |
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バンパーが... |
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N先輩撮影 |
時間が無くなってきてしまったので、ひとまずさんさん商店街に向かう。当初はBRTに乗る予定だったN先輩だが、せっかくなので昼食を、とのことで、寿司ごちそうになる。
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相当賑わっていた |
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うんめぇ |
そして、敷地外の一角に魚屋が開店していた。元々は志津川の街外れで復旧していた店だが、火災によりここへ移転した。しかし、火災にあった旧店舗には、既に別の店の新たな看板が出ているのが気になる...
お寿司もごちそうになったことなので、N先輩を柳津駅まで送ることに。
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この先には、いつ列車が走るのだろうか... |
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そしてお見送り |
触れることさえはばかられるくらいに汚くなってしまった1号機にて、三陸道、346号線経由で気仙沼へと戻る。途中、本吉の日門漁港前にあるガソリンスタンドに立ち寄る。前から気になっていたが、なかなか機会がなかった。
店主に少し話を聞くことが出来た。電柱のかなり高い部分まで水が来たこと、地下の埋設タンクは全く無傷であったこと...ここも星石油店、須藤商店に続き、応援SSとして贔屓にしたい。
あまりにも汚いクルマを見ていると、店主から隣の洗車場を紹介されるが、ここからベースキャンプに戻る間に汚れてしまいそう。今日は道が乾いているから大丈夫だぁ、と店主。
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上部のトランスまで水が来た |
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目の前は海 |
市内に戻り、年の瀬の買い物客で賑わう「さかなの駅」に用足しに行くが、求めているものは売られていなかった。そんな中、おととい立ち話した土木のT氏とばったり。食料の買い足しにとのことだったが、いつまでいるのだろう...
引き続き海の市に出向き、ミッションを果たす。年末の大売出しに伴い、くじ引きを行っていたが、前2名が当選する中、自分はビリ…
一旦ベースキャンプに戻り、夜更けになってから洗車に向かう。昼間は大混雑だったが、夜でも結構賑わっていた。これでようやく汚車から脱することが出来た。