食堂で朝食を摂り、急ぎ部屋の片づけをしてから講義室へ向かう。
昨日に引き続き、検討会が行われる。今日は主に防災林が対象となっている。説明を聴き、疑問点に質問をするスタイルは変わらない。
H主任主査が「あ、雪...」とつぶやく。窓から外を眺めると、雪が舞っていた。あぁ、12月上旬なのに、もう冬だ...
昼食も食堂で。昨日誤って食券を購入してしまったきつねうどんを食べる。
午後も午前からの内容を継続する。検討結果がすぐに出るものもあれば、継続審議となるものもある。それでも、疑問点や課題が共有できただけでもよかった。
そして、海岸から少し離れ、プロパー向けという前置きの中、山地災害危険地区やインフラ長寿命化について話がある。インフラ長寿命化は全国的な課題であり、ご多聞に漏れず、宮城でも話題になる。
今は寿命を延ばすことに注力されているが、そう遠くない将来、寿命を限定したインフラというのも考えなければならないだろう。
鉄道車両もインフラと同じように延命工事やリニューアルが行われ、長寿命化が図られている。JR東日本の209系のように、寿命半分のコンセプトで誕生した車両もあったが、主流にはならなかった。インフラの寿命を正確にコントロールすることは至難の業だが...
ディスカッションが終了し、後片付けをして公務研修所を後にする。ここにはもう来ることはないだろう。そう思うと、少し切なくなる。
K氏、東部のO氏とともに仙台へと向かう。そして、治山班のA氏も合流し、極秘懇親会となる。
兵庫、高知、徳島、そして三重。震災復旧のために派遣された4人の林務職員が、こうやって集まるのは初めてである。
おでんの三吉 |
河岸を変えてラーメン屋に向かう。O氏は終バスの都合から一足先に退散、3人でいろいろと話をする。A氏から職場で起きた出来事を聴くが、実は全く同じ体験を気仙沼でもしている。もうそれは、文化レベルで根付いてしまっているから、一朝一夕には変えることは出来ないだろう...
22時ごろに、次はA氏が終電に間に合わなくなるため、帰宅する。夜の街に消えるK氏と別れ、一人宿へと向かう。あまりにも寒すぎる仙台の夜。冬という季節は、やはり自分にとってはうれしくなかった。