朝一から、戸倉の施工現場の完成検査に向かう。A総括、T班長とともに45号線を下る。この2名も転勤が決まっており、こうやって出かけるのも今日が最後になる。
工種工法はポピュラーだが、条件の厳しかったこの施工現場も、現場を仕切ってくれたS氏、チーム二戸などの活躍で無事故で完成を迎えることが出来た。3回の不調があったが、なんとか年度内に完成することが出来て胸をなでおろす。
検査を終え、隣接する建物の所有者に挨拶する。すると、安全衛生管理者代行である「カンタ」がすり寄ってきた。このネコともしばらく顔を合わせることはなくなりそうだ。
後のスケジュールを考え、昼食を摂りに役場近くのヤマウチに行こうと考えたが、盛りとコストのみを極限まで追求するT班長に却下される。こんなT班長の食生活を訊ねたら、病気にならない方がおかしいような内容だった。そういえば、共に出かけるとほぼラーメンになっていた。
いつもの志のやではなく、別の店に入る。しょうゆの焼きそば、多分次はなさそうだ。
A総括が離任の挨拶をとのことで、まずは南三陸町役場へ。あいにく、派遣職員の辞令交付式が行われていて、中は閑散としていた。産業振興課、企画課ともに願っている人物には不在。建設課を訪問し、先日懇親したI主事、U技術主査、お世話になっているG上席主幹、S上席技術主幹に挨拶してもらうようお願いする。入口に向かうと、S課長補佐と偶然出会い、挨拶。1年かけて築いた信頼関係、今年もさらに深くしていきたいところだ。
公立南三陸病院の完成模型 |
帰庁後、検査の後処理などを済ませる。その後、今日で最後の勤務となるT氏から挨拶があった。普段はクールさを装っているT氏も、今日は少し寂しいと語る。僅か1年とはいえ、その気持ちは熊野の時の自分も同様だった。
業務終了後、急ぎ準備をして大船渡の泰州へ。通称「あり検」と呼ばれていた会合も、おそらく今日が最後となる。離任が決まっている大船渡農林センターのO氏、U氏、そして環境省のK氏、他にもなじみのNさん、Mさん、Yさんが集まった。
O氏は、2011年の大船渡市役所派遣前に、三重の同僚が研修で同席したということが知り合ったきっかけだった。何度もお招きいただき、気仙地方の森林・林業について多くの情報提供を受けた。O氏のお蔭でU氏、今は県庁にいるH君、環境省のK氏とも知り合うことができ、初めての県外赴任の不安が払しょくされた。4月以降も近くに転勤されるとのことなので、引き続きお世話になることは間違いない。
会も相当盛り上がり、代行でO氏宅へ。引越し作業真っ最中なのにもかかわらず、無理やりのめり込む。
たまたま自分がお付き合いしている方が特別なのかどうかわからないが、岩手の職員は本当に熱意があり、勉強熱心だと感心する。復興のスピードで負けないよう、こちらも頑張ろう。