盛青年商工会が主催の「The送別祭り」は2部構成となっており、前半は大船渡の隠れた名所のツアーとなっていた。直前まで知らされていなかったので、どこに行くかはわからなかったが、出発前に酔仙酒造へ向かうと告げられる。
2台のクルマに便乗して、10分ほどの酔仙酒造大船渡蔵へ。金野連(つらね)社長自らがご案内してくださった。前から行きたかったところなので、とても興味深い。
学生自体に酒蔵で短期バイトに行っていたことがあるが、施設の清潔など、すべての面で最新の蔵だ。酔仙酒造のノウハウだけでなく、外部の「カイゼン」という視点からの生産ライン構築など、至る所に工夫が盛り込まれている。この場所を選んだ理由など、興味が尽きない。
金野社長 |
瓶詰ラインにも異物が混入しない工夫が |
タンクは床に直置きではなく、嵩上げされている |
見慣れぬ光景 |
蒸し米を運搬するための台車 |
タンク上部はフローリングでフラットに仕上げられている |
製品勢揃い |
豊田章男社長からの贈り物 |
前の蔵に奇跡的に引っかかった樽 |
以前の表札 |
イラストではない、すべて織物! |
引き続き、碁石海岸に向かう。普段は自分でハンドルを握っているので、外の景色をゆっくりと眺める機会がない。高台のを走る三陸道からの景色を食い入るように見つめる。
碁石海岸に到着し、乱暴谷(らんぼうや)で記念撮影。穴通磯には行ったことがあったが、ここは初めてだった。
そして、おもいで岬前でも撮影。
盛に戻ってから、いよいよ第2部が始まる。盛青年商工会のみなさんが、テントを張ってBBQの準備をしてくださっていた。D氏の開演の舞から始まり、カキやホタテ、そして酔仙のお酒など...
しかし、連日の疲れか、ペース配分を誤ったのか、ダウンしてしまう。
目が覚めたころには、すでに当たりは薄暗くなっており、宴もたけなわになっていた。皆が「恋するフォーチューンクッキー」と熱演し、お開きとなる。
夜景に回るメンバーと別れ、別棟でねまることに。麻雀に興じるチームと、UNOに興じるチームに分かれる。自分は麻雀ができないので、久々にUNOをすることに。初めてのメンバーと楽しい時を過ごすことができた。
結構な時間になり、SGに戻る。食堂には、寮長のH氏と4月以降も残留するS氏、Yさんがいた。いただいた文旦を持ち込んでいたので、さっぱりした味を楽しむ。
寮長と二人が食堂に残り、いろいろ話をする。今日の昼間の態度について、指摘を受ける。自分の態度が失礼極まりなかったのは事実で、深く反省する。しかし、三重とは違い、こうやって鋭く指摘してくれる人は、今の自分の周りにはほとんどいない。初対面の人とも早く打ち解けられることは自分の特技だと思っていたが、その未熟な能力に有頂天になっていたのも事実である。
そして、自分の置かれた環境などいろいろ話をする。的確なアドバイスをもらい、そして自分の弱点を指摘してもらう。
こういった出会いも、もうすぐ終わりかと思うと切ない。忘れないように、心に刻んでおこう。